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御朱印とは何か|意味・いただき方・初穂料を神社庁と神社の原文で確かめた

御朱印とは何か|意味・いただき方・初穂料を神社庁と神社の原文で確かめた

御朱印とは、神社やお寺に参拝した証としていただく、朱の印と墨書のことです。神社本庁は「神社参拝した証としていただく」ものと書き、伊勢神宮は「参拝証印とも称され」ると書いています。お金を払って買う記念品ではなく、参拝を済ませた人が初穂料を納めて受ける授与品として扱われています。

当サイト(カンナビ)は2026年9月20日に、神社本庁、御朱印のページがあった4都県の神社庁(宮城・東京・愛知・長野)、神社20社の公式サイト、辞書と百科事典、文化庁の『宗教年鑑』を読みました。同じ日に「御朱印とは」などの検索上位から当サイトが開いた9本では、初穂料を「300〜500円」と書くページが8本あり、その根拠を示したページは0本でした。ここでは額も受付時間も、神社が自分のサイトに書いた表記を数えて示します。

この記事でわかること

  • 御朱印の意味と起源: 「スタンプラリーではありません」が誰の言葉かを原文で示し、起源を神社本庁が伝聞形で書いていることを確かめます。
  • いただき方(もらい方)とマナー: 参拝から初穂料を納めるまでの4段を、宮城県神社庁と愛知県神社庁の原文を根拠に図にします。
  • 初穂料(値段)と受付時間: 公式サイトに額を書いていた8社の表記を数え、7社の受付時間を原文の時刻で並べます。
  • 書き置き・郵送・転売: する神社としない神社を告知の原文で並べ、はじめての人が当日に迷う場面を先に潰します。

御朱印とは:神社に参拝した証としていただく印と墨書

御朱印は参拝の証として授与所でいただく朱の印と墨書で、神社本庁も伊勢神宮も「参拝の証」と書いています。

形は神社ごとに違います。日本大百科全書は、寺社の名称、本尊や神体の名称、日付などが墨書され、宝印が朱墨で押される形が多いと説明しています。伊勢神宮のように、印と日付だけの御朱印もあります。

神社本庁と伊勢神宮は「参拝の証」と書く

神社本庁は御朱印を「神社参拝した証」と書き、伊勢神宮は「参拝証印とも称され」ると書いています。

神社本庁の「御朱印について」は、「神社参拝した証としていただく「御朱印」。」の1文で始まります。伊勢神宮の授与品の案内は「御朱印は参拝証印とも称され、参拝の証として御朱印帳にお受けいただくものです。」と書き、続けて「神宮では古くからの習わしで印と日付だけの簡素な御朱印となっています。」と説明しています。

辞書で「御朱印」を引くと朱印状の敬称が先に出る

デジタル大辞泉の「御朱印」は朱印状の敬称で、寺社の御朱印を定義しているのは日本大百科全書です。

コトバンクの「御朱印」を開くと、デジタル大辞泉は「朱印または朱印状の敬称。」、精選版日本国語大辞典は「朱印の敬称。戦国時代以来、大名が公文書に押した朱色の印。」と書いています。どちらも武家の文書の話です。寺社でいただく御朱印の意味は、同じページの日本大百科全書と、デジタル大辞泉の「朱印」の後半に出てきます。

誰が書いているか御朱印をどう書いているか(原文)
神社本庁「神社参拝した証としていただく「御朱印」。」
伊勢神宮「御朱印は参拝証印とも称され、参拝の証として御朱印帳にお受けいただくものです。」
宮城県神社庁「御朱印は参拝の証。参拝してこそ意味があります。」
北口本宮冨士浅間神社「御朱印とは、「お参りの証」です。」
日本大百科全書「寺院や神社に参詣・参拝した際、証として授け与えられる印影。朱印。」(読み仮名は省略)
デジタル大辞泉「朱印」「戦国時代以後、将軍や武将が公文書に押した印、また神社仏閣が参詣者に授ける印」

御朱印の意味:「スタンプラリーではありません」は誰の言葉か

「スタンプラリーではありません」は宮城県神社庁の原文で、神社本庁のページにこの言葉はありません。

当サイトが神社本庁の「御朱印について」の全文を読んだ範囲では、書かれているのは起源と呼び名の説明と、御朱印帳を「敬神の思いの結晶」と呼ぶ結びの1文で、スタンプやマナーへの言及は0件でした。

宮城県神社庁の原文

宮城県神社庁は、御朱印は参拝の証でスタンプラリーではなく、集めることに熱心になりすぎないよう書いています。

宮城県神社庁の「御朱印マナー」の該当箇所は「御朱印は参拝の証。参拝してこそ意味があります。スタンプラリーではありません。集めることに熱心になりすぎないようご注意を。」です。同じページの由来の説明は、「御朱印は単なる“記念のスタンプ”ではないことはおわかり頂けたと思います。」で結ばれています。山梨県の北口本宮冨士浅間神社も、御朱印は「お参りの証」で、「観光地などに置いてある 記念スタンプとは全く異なるものです。」と書いています。

神社は「授与品」と呼び、解釈は神社ごとに違う

札幌の彌彦神社は御朱印をお供えをしていただく授与品と説明し、長野県神社庁は解釈が社寺ごとに違うと書いています。

北海道札幌市中央区に鎮座する彌彦神社は2022年9月6日のお知らせで、御朱印はお守りやお札と同じく「「お金を払って購入した品物」ではなく、神様に「お金をお供えして頂いた授与品(じゅよひん)」です。」と書きました。納めるお金を代金ではなく初穂料と呼ぶのは、この考え方によります。宮城県神社庁も「御朱印は授与品と同様、信仰に基づく尊いものです。」と書いています。

一方で、全国で1つに決まった解釈があるわけではありません。長野県神社庁の「御朱印めぐり」は「参拝の証、神符守札、代参、集印、更に授与の有無についても、各社寺により様々な信仰的解釈があります。」と書き、「信仰に基づいているからこそ尊いのです。」と続けています。

御朱印の起源:納経受取の書付から参拝の証へ

起源は、経典を納めた際に受けた「納経受取の書付」ではないかといわれていて、断定はされていません。

神社本庁は伝聞形で書いている

神社本庁は起源を「ではないかといわれています」、その後の変化を「考えられています」と書いています。

原文は「その起源は、奈良・平安の昔、神社仏閣に書写した経典を奉納した際にいただいた「納経受取(のうきょううけとり)の書付」ではないかといわれています。」です。続けて「やがて納経をせず参拝のみをした場合にも証明を書いてもらうというように変化していったものと考えられています。」とあります。日本大百科全書も「納経の証明として授与されたものが起源とされ」と書いていて、どちらも言い切っていません。

当サイトが2026年9月20日に開いた検索上位の9本では、起源の時代が奈良・平安、13世紀前半、室町末期とページごとに分かれていました。当サイトが一次の資料で確かめられたのは、神社本庁と辞書が伝聞形で書いているという所までです。六十六部と呼ばれる巡礼者の納経請取状を起源とする説もありますが、それを裏づける学術の資料を当サイトは現物で確かめていないので、ここでは事実として扱いません。

「御朱印」と呼ばれるのは昭和10年頃から

神社本庁は、明治以降に集印が盛んになり、「御朱印」の呼称は昭和10年頃から見られると書いています。

原文は「鉄道網が整備された明治以降には、寺社を巡る旅行と集印が盛んに行われるようになりました。」「昭和10年頃から「御朱印」という呼称が見られるようになります。」です。宮城県神社庁は、それ以前は「「社印(しゃいん)」「印證(いんしょう)」「御判(ごはん)」「御印(みしるし)」などと呼ばれていました。」と書いています。呼称の時期について、神社本庁の説明のほかに学術の典拠を当サイトは確かめられていません。流れを、誰が書いているかと合わせて並べます。

時期書かれている出来事誰がどう書いているか
奈良・平安書写した経典を奉納し、「納経受取の書付」を受けた神社本庁(「ではないかといわれています」)
時期の記載なし納経をせず参拝だけでも証明を書いてもらう形へ変わった神社本庁(「考えられています」)
江戸時代参詣した神社で「参拝の証」として神職に墨書して押印してもらうようになった宮城県神社庁
明治時代朱印が中央に押される形が普及した。鉄道網の整備で旅行と集印が盛んになった宮城県神社庁(「といわれており」)、神社本庁
昭和10年頃「御朱印」という呼称が見られるようになった神社本庁

お寺の納経とどう違うか

四国八十八ヶ所霊場会は、納経は経を納めた証で、ただお参りした際にもらうものとは意味が違うと書いています。

四国八十八ヶ所霊場会のよくある質問は「お納経の場合は参拝し、お経をご本尊様やお大師様に納めた(読経、写経)証としていただくものですので、ただお参りした際にもらうものとは意味合いが異なります。」と答えています。世界大百科事典の「納経」の項は、全国66国の霊場に法華経を納めて回る巡礼について「寺から納経受取という書付と判をもらった」と書き、「納経帳」の項は、本尊と参詣の年月日を記入して判をもらうようになったのが納経帳の起源だとしています。

起源の伝承は1つではありません。西国三十三所札所会は「御朱印は、徳道上人が閻魔大王から授かった三十三の宝印が起源といわれています。」と書いています。

御朱印のいただき方:参拝を済ませてから授与所へ

御朱印は、参拝を済ませてから授与所で頁を開いて渡し、静かに待って、受け取って初穂料を納めます。

御朱印の始め方は単純で、はじめての人が用意するのは御朱印帳と小銭の2つです。いただき方(もらい方)の手順を神社本庁は書いていないので、当サイトは宮城県神社庁と愛知県神社庁のマナーの原文から4段にまとめました。授与所の場所は神社によって違い、明治神宮は神楽殿前の「長殿」、伊勢神宮は内宮・外宮の神楽殿と別宮5か所と案内しています。

御朱印のいただき方 4段の手順 1 先に参拝する 根拠:宮城県神社庁「御朱印の前に参拝を。」 愛知県神社庁「参拝をした後に依頼」 2 書いてほしい頁を開いて渡す 根拠:宮城県神社庁「書いて欲しいところを開いて渡す」「上下を確認」 3 書いていただく間は静かに待つ 根拠:宮城県神社庁「話しかけることはご遠慮ください」 「無断で撮影」はマナー違反 4 受け取って初穂料を納める 根拠:宮城県神社庁「小銭を用意しておくことも忘れずに。」 出典:宮城県神社庁「御朱印マナー」、愛知県神社庁Q&A(2026年9月20日取得)

先に参拝する

宮城県神社庁は「御朱印の前に参拝を。」、愛知県神社庁は参拝をした後に依頼しましょうと書いています。

愛知県神社庁のQ&Aの原文は「ご朱印の前に参拝をしましょう。」「まずは心を落ち着けて参拝をした後に依頼しましょう。」で、「御朱印を参拝の目的にしないでください。」とも書いています。鳥居のくぐり方から拝礼までの流れは、神社の参拝方法にまとめています。

書いてほしい頁を開いて渡す

宮城県神社庁は、御朱印帳は書いてほしいところを開いて渡し、上下を確認するよう勧めています。

原文は「御朱印帳は書いて欲しいところを開いて渡すことをおすすめします。上下を確認し、特別な要望(1ページ空けておいて欲しい…等)がある場合はそれも事前に伝えましょう。」です。要望は書きはじめる前に伝える、というのがこの文の要点です。帳面の寸法や綴じ方で迷っている人は、御朱印帳の選び方を先に読んでください。

書いていただく間は静かに待つ

宮城県神社庁は、書いている時に話しかけること、覗き込むこと、無断で撮影することを控えるよう書いています。

原文は「書いている時に話しかけることはご遠慮ください。」「書いている様子を無理に覗き込むことや、その様子を無断で撮影したりすることもマナー違反です。」です。撮影したいときは、先に許可をもらってください。

受け取って初穂料を納める

受け取るときに初穂料を納めます。宮城県神社庁は「小銭を用意しておくことも忘れずに。」と書いています。

納めるのが受け取る前か後かは授与所によって違うので、案内に従います。北海道神宮のよくある質問は「当宮では現金でのお納めのみとなっております。」と書いています。宮城県神社庁は保管についても「御朱印帳は清浄な場所に保管しましょう。」と書き、名前を記入しておくとよいとしています。

初穂料はいくらか:公式表記を数えた

当サイトが額の有無を確かめた14社のうち表記があったのは8社で、通常の御朱印は500円が5社、300円が1社でした。

数え方を先に書きます。母数は、当サイトが2026年9月20日に公式サイトを開いた神社20社です。当サイトが選んで開いた神社で、無作為に選んだ標本ではありません。このうち額の有無まで確かめたのは14社で、御朱印の額を公式サイトの本文に書いていたのが8社でした。残りの6社は別の目的で開いたので、額の有無を数えていません(社名は下の節に書きます)。全国の平均や目安を示す数字ではなく、8社の表記をそのまま並べたものとして読んでください。御朱印の値段は、帳面に書いていただく通常の御朱印、紙で渡す御朱印、境内の摂社・末社の御朱印、特別な御朱印で分かれます。

神社(2026年9月20日に公式サイトで確認)通常の御朱印紙(用紙)で渡す御朱印摂社・末社特別な御朱印
春日大社(奈良)500円(令和5年4月1日から)―――
八坂神社(京都)500円(手書き)300円300円500円(青龍朱印・御神縁朱印)
橿原神宮(奈良)500円―――
八大神社(京都)500円―――
居木神社(東京)500円(通年御朱印)―200円(境内末社の稲荷神社)―
廣田神社(青森)300円――500円(ご当地の御朱印)
武蔵一宮 氷川神社(埼玉)記載なし500円(特別御朱印紙)――
鶴岡八幡宮(神奈川・令和8年正月の告知)記載なし―500円(旗上弁財天社・紙朱印)1,500円(特別朱印)

「―」は、その区分の額が開いたページに書かれていなかったことを示します。額ごとに、その額を1か所でも書いていた神社を数えると、500円が8社、300円が2社、200円が1社でした。八坂神社・居木神社・廣田神社は2つの額に入るので、合計は8社より多い11件になります。1,500円の特別朱印は、下の図には入れていません。

額ごとの神社の数(公式サイトに額を書いていた8社) 500円 8社 300円 2社 200円 1社(境内末社) 母数は当サイトが額の有無を確かめた14社。1社が2つの額に入る場合があり、合計は11件 出典:各神社の公式サイト(2026年9月20日取得)。全国の平均を示す数字ではありません

300円・200円の例と、1社の中で額が分かれる例

八坂神社は手書き500円と用紙300円、居木神社は通年500円と末社200円で、1社の中でも額が分かれます。

八坂神社の案内は「御本社朱印(手書き)初穂料:500円」と、用紙の「御本社朱印 初穂料:300円」を分けて書いています。居木神社は「通年御朱印 初穂料 500円」「境内末社 稲荷神社御朱印 初穂料 200円」です。通常の御朱印が300円なのは、8社の中では青森の廣田神社だけでした。

額を公式サイトに載せていない神社

伊勢神宮、明治神宮、出雲大社、熱田神宮、伏見稲荷大社、太宰府天満宮は、開いたページに額がありませんでした。

当サイトが開いたのは、伊勢神宮は授与品の案内・よくある質問・お知らせの3ページ、明治神宮は参拝の案内とよくある質問、出雲大社はトップとよくあるご質問、熱田神宮は授与品の案内とQ&A、伏見稲荷大社はよくあるご質問、太宰府天満宮はよくある質問です。額が書かれていないことは、額が決まっていないという意味ではありません。授与所の掲示で確かめてください。20社の残りの6社(川越氷川神社・鹿島神宮・北海道神宮・日枝神社・北口本宮冨士浅間神社・住吉大社)は、転売や書き置きの告知、御朱印帳の額、御朱印の説明を読むために開いた神社で、御朱印の額の有無までは数えていません。住吉大社は授与品のページに御朱印の項目がありましたが、額は本文の文字としては読めませんでした。

限定の御朱印と御朱印帳の額

特別な御朱印は鶴岡八幡宮の1,500円の例があり、御朱印帳は5社の表記で1,500円から3,000円でした。

御朱印帳を授与所でいただく場合は、帳面の額と御朱印の額が別にかかります。橿原神宮は帳面の案内に「※御朱印には別途500円が必要です。」と書いています。

神社(2026年9月20日に公式サイトで確認)御朱印帳の額書き添えられていること
橿原神宮1,500円ビニールカバー付き。御朱印は別途500円
北海道神宮1,500円御朱印帳(白)
鶴岡八幡宮1,500円〜1,700円令和8年正月の告知に記載
八大神社1,700円・2,000円・3,000円通常サイズ1,700円、大判サイズ2,000円ほか
日枝神社(東京)2,000円二葉葵朱印帳(白)。2026年1月1日以降の額と明記

受付時間:境内に入れる時間とは別に決まっている

御朱印の受付は授与所が開いている時間に限られ、終了時刻を書いた6社では午後4時から午後6時の間でした。

7社の公式表記

始まりは午前6時から9時、終わりは午後4時から午後6時で、明治神宮は終わりを「閉門まで」と書いています。

境内に24時間入れる神社でも、授与所で御朱印を受けられるのは受付時間の間だけです。夕方に着く予定なら、受付の終わる時刻を先に確かめてください。八坂神社のように、時刻によって直書きから用紙に切り替わる神社もあります。

神社(2026年9月20日に公式サイトで確認)原文の時刻何の時間か
伊勢神宮「午前6時から午後6時まで」「(10月〜12月は参拝停止の午後5時までとなります。)」両宮神楽殿・別宮宿衛屋での授与
明治神宮「(9:00~閉門まで)」長殿での受付。日によって場所が変わる場合あり
春日大社「午前9時から午後5時の間」御本社の御朱印の、帳面への手書き
八坂神社「9:00~16:00迄は御朱印帳へ直接お書き致します。」「16時以降は用紙でのお渡しのみ」直書きの時間
日枝神社「午前8時 〜 午後4時」公式トップページの「授与所・朱印所」の時間。朱印帳の頒布時間も「午前8時〜午後4時迄」
八大神社「午前9時から午後5時」社務所の受付時間
鶴岡八幡宮「午前8時半~午後5時半」令和8年正月の告知に書かれた、1月6日以降の対応時間

伊勢神宮は10月から12月の終了が午後5時に早まります。秋から年末に参拝する人は、夏と同じつもりで午後5時半に着くと受けられません。

神職が常駐しない神社

宮城県神社庁と愛知県神社庁は、常時神職がいない神社があり、受け付けていない時もあると書いています。

宮城県神社庁の原文は「神社によっては御朱印の受付時間が違っていたり、常時神職や職員が在中しているわけではない神社もあります。」で、「場合によっては御朱印を受け付けていない時やお断りさせていただく場合もあります」と続きます。文化庁の『宗教年鑑』令和7年版によると、神社本庁が包括する神社は令和6年12月31日現在で78,157社あります。表に並べたような、授与所が毎日開く神社ばかりではありません。住んでいる土地の小さな神社でいただきたいときは、氏神様の調べ方で社名を確かめ、連絡先が分かれば事前に尋ねるのが確実です。

書き置きと直書き:紙で渡される場面

帳面に直接書く直書きに対し、紙で渡すのが書き置きで、混雑日や正月、祭事の準備期間は紙だけにすると告知した神社があります。

混雑日・正月・祭事の準備期間

春日大社は混雑が予想される日、鶴岡八幡宮は1月中、鹿島神宮は式年大祭の準備期間を紙のみとしています。

紙だけの期間は公式サイトのお知らせに出るので、直書きを希望する人は出かける前に確かめてください。初詣の時期の混み方と日の選び方は、初詣に行ってはいけない日の記事にまとめています。

神社紙になる場面告知の原文
春日大社混雑が予想される日「混雑が予想される日は、紙での授与のみとさせていただきます」
鶴岡八幡宮令和8年の1月中「一月中は紙朱印のお渡しのみとなっております。」「御朱印の直書きは2月1日(日)より再開いたします。」
鹿島神宮式年大祭の準備期間(令和8年7月25日付)「紙朱印での対応とさせていただきます。御朱印帳、掛軸、色紙などご持参されたものへの墨書および押印は行いません」
八坂神社16時以降「16時以降は用紙でのお渡しのみになります。」
八大神社神職の不在時「※稀に神職の不在時は書置きのお渡し」

感染症の時期に紙へ切り替え、のちに直書きを再開した神社

阿智神社は2020年12月に書き置きへ切り替え、戸隠神社宝光社の宿坊組合は2023年6月1日の再開を告知しました。

岡山県倉敷市の阿智神社は2020年12月15日に、感染拡大を防ぐため御朱印帳への記帳をやめて書き置きにすると案内しました。長野県の戸隠神社宝光社の宿坊組合は2023年5月30日に、6月1日から帳面への書き入れと押印を再開すると告知しています。千葉県野田市の櫻木神社は2025年2月1日から御朱印帳への直接の押印を始めました。再開の時期は神社ごとに違います。古い記事の情報ではなく、神社の最新のお知らせを見てください。

郵送でいただけるか:する神社としない神社

郵送は神社ごとに対応が分かれ、しないと明記する神社と、参拝が本義と断ったうえで応じる神社があります。

しないと明記する神社

鶴岡八幡宮は「御朱印の発送は致しておりません。」と書き、熱田神宮は授与品の郵送を原則行っていません。

熱田神宮の原文は「お守りなどの授与品の郵送は原則行っておりません。ぜひご参拝頂きまして、授与品をお受けください。」です。川越氷川神社は「おふだやお守りの郵送は行わず、直接お詣りの上、授与品をお受けいただいております。」と書いています。熱田神宮と川越氷川神社の文は授与品についてのもので、御朱印を名指しした文ではありません。なお、神社本庁が御朱印の郵送について見解を出した資料を、当サイトは見つけられませんでした。

郵送する神社も「参拝して受けるのが本義」と書く

八大神社は参拝して受けるのが本義と断って「遙拝御朱印」として授与し、生田神社は2026年7月31日で終えました。

京都の八大神社の原文は「ご来社いただきご参拝の上、お受けいただく事が本義ではございますが」で、郵送のものを「「遙拝御朱印」として授与致します。」と呼び分けています。青森の廣田神社は「御朱印、お守り、御祈祷の郵送受付の対応をいたします。」と案内し、郵送できないものもあるとしています。

神戸の生田神社は、限定御朱印の郵送授与を2026年7月31日で終了しました。公式ページは「コロナ禍により多くの方が不自由を余儀なくされていた際、参拝したくても参拝できない方々の御要望にお応えすべく御朱印の郵送授与を行い、現在まで継続してまいりましたが、一定の期間を経て、この度終了と判断させて頂くに至りました。」と理由を書いています。

神社(2026年9月20日に公式サイトで確認)郵送の対応原文
鶴岡八幡宮しない(御朱印)「御朱印の発送は致しておりません。」
熱田神宮原則しない(授与品)「お守りなどの授与品の郵送は原則行っておりません。」
川越氷川神社しない(おふだ・お守り)「おふだやお守りの郵送は行わず、直接お詣りの上」
八大神社する(遙拝御朱印)「ご来社いただきご参拝の上、お受けいただく事が本義ではございますが」
廣田神社する(郵送不可のものあり)「御朱印、お守り、御祈祷の郵送受付の対応をいたします。」
生田神社2026年7月31日で終了した「一定の期間を経て、この度終了と判断させて頂くに至りました。」

転売について神社が書いていること

神社庁と神社は転売をやめるよう原文で求めていますが、フリマの規約に御朱印を名指しした禁止はありません。

神社庁と神社の原文

宮城県神社庁は転売目的の御朱印集めを「マナー以前の問題」と書き、ネット等での購入も常識的でないとしています。

2019年5月の改元のときは、東京の浅草神社が特別御朱印の頒布で職員への暴言などがあったとして、三社祭の特別御朱印を見送ると5月10日に発表しました。ねとらぼの2019年5月12日の記事によると、同じ発表でネットオークションやフリマアプリでの転売を「断じて看過することはできません」としています。

誰が時期原文
宮城県神社庁日付の記載なし「転売目的での御朱印集めなどはマナー以前の問題ですし、これをネット等で購入することも常識的とは言えません。」
伊勢神宮令和元年6月1日「神宮においては下記の行為を一切禁止しています。」「代理販売・代行サービスといった商売行為」
浅草神社2019年5月10日発表「断じて看過することはできません」(報道による)
彌彦神社(札幌市中央区)2022年9月6日「神社を通して授与品を授けて下さる神様に対して著しく礼を失した行為です。」
川越氷川神社日付の記載なし禁止事項に「授与品・ご朱印の転売行為」

フリマの規約には御朱印の名指しが無い

当サイトが2026年9月20日に読んだメルカリとYahoo!オークションの禁止出品物に、御朱印の語はありませんでした。

読んだのはメルカリの「禁止されている出品物」とYahoo!オークションのガイドライン細則です。BuzzFeed Japanの2019年5月17日の記事では、メルカリが「御朱印は現在、出品禁止物とは定めておりません」と回答し、ヤフーも出品禁止物にあたらないと答えています。御朱印の転売を名指しで禁じる法令も、当サイトは見つけられませんでした。決まりで止められているのではなく、授与する側が原文でやめてほしいと書いている、というのが2026年9月時点で確かめられた状況です。

神社とお寺の御朱印、御朱印帳

お寺の御朱印は納経印とも呼ばれ、納経した人にだけ授与する寺院や、御朱印を行っていない寺院もあります。

お寺では納経印と呼ぶことがある

日本大百科全書は、朱印を納経印とよび、納経した人にのみ授与する寺院もあると書いています。

四国八十八ヶ所霊場会は、令和6年4月1日から納経帳への納経料を300円から500円に改定しました。京都の東本願寺は、よくある質問で「東本願寺では御朱印は行っておりません」と答えています。お寺を回る予定があるなら、先にその寺の案内を読んでください。

帳面の選び方と「分けるか」は別ページで

神社とお寺で帳面を分けるかは、神社本庁と4都県の神社庁のページに記述が無く、立場が分かれています。

日蓮宗の寺院には、御朱印帳と御首題帳を分けるよう勧める案内があります。分ける決まりは無いという談話もあります。誰がどう言っているかを立場ごとに並べ、寸法をmmで比べ、綴じ方と紙の違いまで書いたのが御朱印帳の選び方:サイズ・綴じ方・神社とお寺で分けるかです。

どの寺社の御朱印帳・御朱印が人気かは、人気の御朱印帳・御朱印をまとめ記事11本と投稿サイトの順位で数え、値段と限定を寺社の公式で確かめた記事にまとめています。

御朱印をいただく前後に読むページ

参拝の作法、帳面、行き先、回る順番の4つを先に決めておくと、当日は授与所で迷わずに済みます。

よくある質問

本文で扱わなかった、御朱印だけの拝受、お釣り、帳面を忘れたとき、郵送の御朱印、無人の神社の5つに答えます。

Q. 参拝せずに御朱印だけいただいてもよいですか?

A. 神社庁は参拝を先にするよう書いています。宮城県神社庁は「御朱印の前に参拝を。」、愛知県神社庁は「御朱印を参拝の目的にしないでください。」と書いています。太宰府天満宮も、境内の天開稲荷社の御朱印について「天開稲荷社にご参拝の後に特設朱印所でお受けください。」と案内しています。

Q. 初穂料でお釣りをもらってもよいですか?

A. お釣りの可否を書いた神社庁や神社の公式ページは、当サイトが読んだ範囲にはありませんでした。書かれているのは、宮城県神社庁の「小銭を用意しておくことも忘れずに。」と、北海道神宮の「当宮では現金でのお納めのみとなっております。」までです。500円硬貨と100円硬貨を数枚用意しておけば、この記事の表に出てきた200円から500円の額にはお釣りなしで納められます。

Q. 御朱印帳を忘れたら、御朱印はいただけませんか?

A. 紙でいただける神社があります。宮城県神社庁は「紙で御朱印を頂ける神社もあります。」と書いたうえで、「準備のない神社もあります。無理にお願いをするのはやめましょう。」と続けています。書き置きをいただいた場合は、帰ってから御朱印帳に貼ります。

Q. 郵送でいただいた御朱印も、参拝の証になりますか?

A. 神社ごとの考え方によります。八大神社は参拝して受けるのが本義としたうえで、郵送のものを「遙拝御朱印」と呼び分けています。遙拝は、離れた場所から拝むことです。長野県神社庁は、御朱印の解釈が「各社寺により様々」だと書いています。当サイトはどちらが正しいとは書きません。

Q. 社務所に誰もいない神社では、どうすればよいですか?

A. その日はいただけないと考えて、参拝だけを済ませます。愛知県神社庁は「神社によってはご朱印の受付時間が違う、常時神職がいない神社もあります。」と書いています。宮城県神社庁も「場合によっては御朱印を受け付けていない時やお断りさせていただく場合もあります」と書いています。どうしてもいただきたい神社なら、出かける前に公式サイトや電話で受付の日時を確かめてください。

まとめと参考にした資料

御朱印は参拝の証で、先に参拝し、頁を開いて渡し、静かに待ち、初穂料を納めていただきます。

「スタンプラリーではありません」は宮城県神社庁の言葉で、神社本庁は起源を伝聞形で書いていました。初穂料は、当サイトが額の有無を確かめた14社のうち額を書いていた8社で、通常の御朱印が500円5社・300円1社でした。受付は終了時刻を書いた6社で午後4時から午後6時の間に終わり、伊勢神宮は10月から12月に午後5時へ早まります。書き置き・郵送・転売は、神社ごとの告知を読むのが確実です。帳面が決まっていない人は御朱印帳の選び方へ、行き先を組む人は神社巡りプランナーへ進んでください。