守護神診断で出る答えは、生まれ年の干支で決まる仏の「守り本尊」、住む土地や生まれた土地で決まる神社の「氏神・産土神」、占いサイトが生年月日や質問から割り当てる神の3種類に分かれます。当サイト(カンナビ)が確かめた神社本庁と神社庁の案内に、生年月日や名前で個人の守護神を決める方法は見当たりませんでした。このページの診断は、生年月日を入れると、守り本尊、氏神と産土神の調べ方、当サイトの属性で見る縁の深い神々を、主語を分けて3枚のカードで出します。
この記事でわかること
- 3つの答えを一度に見る診断: 生年月日で守り本尊を、住まいと生まれた土地から氏神と産土神を、血液型も入れると当サイトの属性の神々を出します。入力はどこにも送りません。
- 診断ごとに結果が違う理由: 診断12本の方式・候補の数・根拠の書き方を数えた表で、どこが違うのかを見せます。
- 「守護神」という言葉の使われ方: 辞典、神社本庁と神社庁、寺院で、守護神・守護霊・守り本尊がそれぞれ何を指しているかを分けます。
- 弁財天が神社にも寺にもいる理由: 市杵島姫命と重ねられた経緯と、明治の神仏分離で祀り方が改められた社寺の例をまとめます。
無料の守護神診断:生年月日を入れて3つの答えを見る
生年月日を選ぶと、守り本尊・氏神と産土神・当サイトの属性の3つが、別々のカードで出ます。
生年月日を入れて、3つの答えを別々に見る
無料・登録なし。計算はこのページの中だけで行い、入力した生年月日と血液型はどこにも送りません。
自分の守護神診断を無料で試せる部品で、登録やメールアドレスは要りません。血液型は任意で、選んだときだけ3枚目のカードに中身が出ます。3枚は根拠になっている考え方がそれぞれ違うため、1つにまとめて「あなたの守護神はこれ」とは出しません。3つの物差しの違いは次の表のとおりです。
| 物差し | 何で決まるか | 出てくるもの | 誰の考え方か |
|---|---|---|---|
| 干支の守り本尊 | 生まれ年の十二支 | 仏(千手観音菩薩など8尊) | 寺院の伝え。辞典は「身の守りとして信仰する仏」と説明 |
| 氏神・産土神・崇敬神社 | いま住む土地、生まれた土地、自分の信仰 | その土地の神社や、自分で選んだ神社の神 | 神社本庁と神社庁の説明 |
| 当サイトの属性 | 生年月日の各桁と血液型 | 地・火・空・水・風の5属性と、同じ属性の神格と神社の系統 | 当サイト(カンナビ)の基準。神道の公式分類ではない |
3枚のカードの読み方
1枚目は寺院、2枚目は神社、3枚目は当サイトの基準の答えで、それぞれ主語が違います。
1枚目の「生まれ年の守り本尊」は、生まれた年の十二支から、寺院が伝える8尊の仏のうち1尊を出します。1月1日から2月3日までに生まれた人には、前の年の干支と生まれた年の干支の2尊を並べます。どちらの年で見るかを書いた寺院の案内が見つからなかったためで、理由は後の節で書きます。
2枚目の「住む土地・生まれた土地で決まる神社の神」は、計算をしません。神社本庁の案内では、氏神はいま暮らしている土地の神で、生年月日から決まるものではないためです。このカードからは、いま住む土地の氏神の調べ方と、生まれた土地の産土神社の調べ方へ進めます。
3枚目の「縁の深い神々(当サイトの属性)」は、生年月日と血液型から当サイトの5属性のどれに当たるかを出し、同じ属性に入る神格と、代表の神名、神社の系統を並べます。神社属性診断と同じ計算なので、同じ生年月日と血液型なら同じ属性が出ます。計算の中身は属性の調べ方と計算の手順にまとめています。
入力した生年月日はどこにも送らない
計算はこのページの中だけで行い、生年月日と血液型は当サイトのサーバーにも送りません。
ボタンを押すと、ブラウザの中で干支と属性を計算して、その場でカードを書き出します。入力した値をURLに付けたり、Cookieやアクセス解析に記録したりもしていません。無料の診断に生年月日や氏名を入れるときに気をつけたいことは、国民生活センターの公表を引いて「無料診断から有料鑑定に進む前に」の節で書きます。
守護神診断で結果が違うのは、方式と候補が別だから
診断ごとに、答えを出す方式と、候補にしている神の数や種類が違うため、同じ人でも結果が変わります。
当サイトは2026年9月15日に、「守護神診断」「自分の守護神診断 無料」「守護神診断 名前」などの検索結果の上位から診断や解説のページを15本開き、中身を読めた12本を数えました。個別のサイトの良し悪しを言うための集計ではないので、サイト名は出さず、型と数だけを載せます。
| 見たこと | 本数(12本中) | 中身 |
|---|---|---|
| 生年月日(性別・血液型を含む)で計算する | 7 | 候補の数が分かるものは10種〜24柱 |
| 質問に答える形式 | 3 | 6問、15問、数の分からないもの |
| 複数の方式を並べて解説する | 1 | 干支の守り本尊なども並べる |
| 口寄せで守護霊を見る | 1 | 守護神ではなく守護霊 |
| 名前で守護神を出す方式を説明している | 0 | 名前を入力させるのは1本で、説明は生年月日の計算だけ |
| 日本の神を返す(他の答えとの混在を含む) | 8 | 日本の神だけを返すのは7本 |
| 仏(守り本尊)を返す | 2 | 1本は仏教・キリスト教・インド・ギリシャの神が混在 |
| 方式や位置付けを書いている | 4 | 性格診断の型を参考、独自の計算と明記など |
| 「統計」と書くだけで出典がない | 2 | ― |
| 根拠の記載がない | 6 | ― |
| 古事記・日本書紀などの文献を引いている | 0 | ― |
| 有料鑑定・会員登録・書籍などへの誘導がある | 7 | メール登録、LINE、電話占い、書籍など |
| 守護神と守護霊などをはっきり区別している | 1 | 一部だけ区別しているものが2本 |
方式が違えば答えが変わるのは当然で、どれかが外れているという話にはなりません。見ておきたいのは、何を材料に、どの候補から選んでいるかです。
質問に答える形式
質問に答える形式は12本のうち3本で、問いの数は6問と15問、数の分からないものが1本でした。
性格や好みを選ばせて、それに近い神を返す作りです。6問の1本は性格診断の型を参考にしたと書き、候補を16柱と明記し、結果を見るのにメールアドレスの入力が必要でした。15問の1本は、日本の神に加えて、仏教、キリスト教、インド、ギリシャの神まで候補に入れていました。答えを選び直せば結果も変わる作りなので、生まれ持った1柱を出すというより、いまの自分に近い神を当てるものとして読むのが合っています。
生年月日で計算する形式
生年月日で計算する形式は7本で最も多く、候補の数は分かるものだけで10種から24柱まで幅がありました。
候補の数を明記していたのは、24柱が2本、22種が1本、龍神10種が1本です。計算の考え方を書いていたのは、素質論を使うと書いた1本と、独自の計算だと断った1本でした。2本は「統計」に基づくと書くだけで出典を示さず、残りは計算の説明がありませんでした。性別や血液型を一緒に入れさせる診断もあります。候補の表が違えば、同じ生年月日を入れても別の神が出ます。
名前で守護神を出す方式は見当たらない
読めた12本に、名前の画数や音から守護神を出す方式を説明したページはありませんでした。
名前を入力させる診断は1本だけで、その計算の説明に出てくるのは生年月日でした。「守護神診断 名前」の検索結果には、名前を入れて遊ぶ診断や、有料の鑑定、守護霊を見るというサービスが並び、名前で守護神を出す方式そのものを説明したページはありませんでした。
名前の画数で運勢を見る姓名判断については、岡田誠「熊崎式姓名判断の源流」(『人体科学』32巻1号、2023年)が、熊崎健翁の『姓名の神秘』(1929年)に「はじまると言われている」と書き、同じ論文に「信憑性の面で疑問が残る」という記述もあります。名前から神を割り当てる方法の出どころは、当サイトが確かめた辞典と論文には見つかりませんでした。このページの部品に名前の入力欄を置いていないのはそのためです。
神社の公式は「守護神」を土地や分野を守る神として使う
神社本庁や神社庁、神社の案内では、「守護神」を土地や場所、海上や交通などの分野を守る神の意味で使っています。
辞典の定義は広く、デジタル大辞泉は守護神を「個人や集団を守護し、安全と繁栄をもたらすとされる神。まもりがみ。」と説明しています。一方、神社の側の文章で「守護神」が出てくる場面を拾うと、守る相手は土地や分野でした。
神社本庁は、氏神の説明の中で「元々は「産土神=人々が生まれ育った土地の守護神」、「鎮守神=国や地域、寺院、王城などの場所を守護する神のこと」を指していましたが、次第に氏神と同義で用いられるようになりました。」と書いています。各地の神社を紹介するページでは、神々が「地域の守り神」として敬われてきたとし、諏訪の神について「農耕・狩猟・開拓の守護神といった幅広いご神格」と表しています。岩手県神社庁は産土神を「自身の出生地や現在居住の地域の守護神を指す。」と説明しています。
| 出典 | 「守護神」の書き方 | 守る相手 |
|---|---|---|
| デジタル大辞泉 | 個人や集団を守護し、安全と繁栄をもたらすとされる神 | 個人・集団 |
| 神社本庁(氏神) | 産土神=人々が生まれ育った土地の守護神/鎮守神=場所を守護する神 | 土地・場所 |
| 神社本庁(各地の神社) | 農耕・狩猟・開拓の守護神 | 分野 |
| 岩手県神社庁 | 出生地や現在居住の地域の守護神 | 土地 |
| 嚴島神社 | 海上の守護神 | 分野(海上) |
| 神奈川県神社庁(江島神社) | 海運、漁業、交通の守護神 | 分野 |
当サイトは、神社本庁の氏神・崇敬神社・よくあるご質問・各地の神社のページ、東京都神社庁の氏神と神社Q&Aのページ、岩手県神社庁のページを読みましたが、生年月日や名前で個人の守護神を決める方法は見当たりませんでした。全国の神社の案内をすべて読んだわけではないため、「確かめた範囲では見当たらない」とだけ書いておきます。
守護神と守護霊は別の言葉
辞典では、守護霊は心霊研究から広まった訳語として、守護神とは別の項目で説明されています。
デジタル大辞泉は守護霊を、心霊主義に基づく語で「心霊研究家浅野和三郎(1874~1937)が英語「guardian spirit」の訳語として提唱した語。」と説明しています。日本大百科全書は、個人を守る神霊について「前者を狭義の守護神、後者を守護霊とよんで区別する考え方もある。」と書いています。
当サイトが読んだ診断12本のうち、守護神と守護霊などをはっきり分けて書いていたのは1本でした。
神社の考え方で自分を守る神は、氏神・産土神・崇敬神社
神社の考え方で自分に縁のある神は、いま住む土地の氏神、生まれた土地の産土神、自分で選ぶ崇敬神社です。
神社本庁のよくあるご質問は、「いま暮らしている土地の神さまが氏神さまといえます。」と書き、「引っ越しをした場合、氏神さまは新しい地域の神社になります。」としています。そのうえで「出生地の神さまも「崇敬神社」として大切にお祀りしては如何でしょうか?」と勧めています。崇敬神社については、別のページで「個人の特別な信仰等により崇敬される神社をいい」と定義し、氏神神社と崇敬神社を「1人の方が両方を共に信仰(崇敬)しても差し支えありません。」と書いています。
つまり神社の考え方では、縁のある神は1柱に決まらず、住まいと生まれと自分の信仰で重なっていきます。氏神と産土神の違いは氏神とは何かと産土神とは何かで詳しく扱っています。
生まれ年で決まるのは仏の「守り本尊」
生まれ年の干支で決まる守りは、神ではなく仏の「守り本尊」で、寺院が伝えてきたものです。
デジタル大辞泉は守り本尊を「身の守りとして信仰する仏。また、その仏像。まもりぼとけ。」と説明しています。日本国語大辞典は「古く、生まれた年によって守護してくれる仏が定まっていて、子(ね)年の人は千手観音、丑(うし)・寅(とら)の人は虚空(こくう)菩薩であるというような説も信じられていた。」と書いています。真言宗豊山派の金剛院は「生まれた年の干支にしたがって守護してくれる仏さまを守り本尊といいます。」と案内し、十三仏に名を連ねる仏のうち8仏が十二支の守り本尊だとしています。
当サイトは、金剛院(真言宗豊山派)、梅宗寺(曹洞宗)、大満寺(曹洞宗)、寶珠山 大観音寺、乙津寺の5か所の案内を読み、干支と仏の割り当てが5か所で一致することを確かめました。大阪府立中央図書館がレファレンス協同データベースに載せた回答も、『新編仏像図鑑 下』の「一代守本尊」の項が「八尊を子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二支に配当し、その生まれ年によって、配当の本尊を守り本尊とするなり」と書いていると紹介しています。
| 生まれ年の十二支 | 守り本尊 |
|---|---|
| 子 | 千手観音菩薩 |
| 丑・寅 | 虚空蔵菩薩 |
| 卯 | 文殊菩薩 |
| 辰・巳 | 普賢菩薩 |
| 午 | 勢至菩薩 |
| 未・申 | 大日如来 |
| 酉 | 不動明王 |
| 戌・亥 | 阿弥陀如来 |
5か所の違いは表記と呼び名だけでした。子年の仏は「千手観音菩薩」「千手観世音菩薩」「十一面千手観音」と書き方が分かれ、呼び名も守り本尊、御守本尊、守護仏、八尊仏と寺院ごとに違います。
守り本尊は中世に陰陽道と合わさった俗信とされる
『密教辞典』は、生まれ年の十二支で守り本尊を定める考え方を、中世に陰陽道と合わさった俗信だとしています。
先の大阪府立中央図書館の回答は、『密教辞典』の記述として「中世では中国の陰陽道の思想と合して俗信として、生年の十二支、出生日の三十日秘仏などで定めた。」を挙げています。梅宗寺の案内は「八尊仏の起源は定かではありませんが、江戸時代頃には日本各地で信仰されていたと伝えられています。」と書いています。
世界大百科事典は守護霊の項で「干支(えと)と結びついた神仏を個人の守護霊とする例は現代の日本にも見られる。」と書いています。干支で決まる守りが、神の話として語られたり守護霊の話として語られたりするのは、こうした重なりがあるためです。寺院の案内が主語にしているのは、あくまで仏です。
1月・2月生まれは干支の区切りを寺院に確かめる
1月1日から2月3日までに生まれた人は、どちらの年の干支で見るかを、お参りする寺院に確かめてください。
干支の年を1月1日で切り替えるか、節分の翌日の立春で切り替えるかで、この時期に生まれた人の十二支は1つずれます。当サイトが読んだ5か所の寺院の案内と図書館の回答には、守り本尊を見るときの年の区切りが書かれていませんでした。書かれていないものをどちらかに決めて出すと、寺院で聞いた答えと食い違うおそれがあります。
そのため、このページの部品は、1月1日から2月3日までの生まれの人に、前の年の干支の仏と生まれた年の干支の仏を両方出します。
守り本尊にお参りするなら寺院へ
守り本尊は寺院の仏なので、お参りしたりお守りを受けたりする先は、その仏を祀る寺院になります。
三重県津市の寶珠山 大観音寺は、十二支の御守本尊を並べたうえで「どうか、あなたの守護仏に祈願して、あなたの運命を切り開いて下さい。」と案内しています。金剛院は、守り本尊について「昔からその守り本尊、守護神の入った物を身につけていればご利益があるとも云われています。」と書いており、寺院の文章の中でも「守護神」という語が仏に使われることがあります。
神社が授与する干支守は、生まれ年で決まる守り本尊とは別のものです(よくある質問で扱います)。
当サイトの属性で見る「縁の深い神々」
3枚目のカードは、当サイト(カンナビ)が作った属性の基準で、同じ属性に入る神格と神社の系統を並べたものです。
ここに出る属性と神々の対応は当サイトの基準で、神道の公式分類でも、一般に決まっている分け方でもありません。人の側の属性は、生年月日の各桁を足した数と血液型の数を合わせて1桁にし、その数字で地・火・空・水・風の5つに分けています。36通りの早見表や計算の途中の数は属性の調べ方と計算の手順に載せています。
| 属性 | 神格のまとまり | 代表の神名 | 神社の系統 |
|---|---|---|---|
| 地 | 山・土・国土の神/稲・食物・豊穣の神 | 大山祇神、大国主神、少彦名神、宇迦之御魂神、豊受大神 | 稲荷社、日枝・山王社、白山社、三嶋社 |
| 水 | 水・川・雨・龍の神/海・航海の神 | 罔象女神、高龗神、瀬織津姫、綿津見神、住吉三神、宗像三女神 | 宗像・厳島・弁天、住吉・金刀比羅、熊野社、貴船・水神社、水天宮 |
| 火 | 日・太陽の神/火・鍛冶・火山の神/武で名を成した人を祀る社 | 天照大御神、迦具土神、木花咲耶姫命、誉田別命(八幡神) | 神明社・大神宮、浅間社、愛宕・秋葉社、八幡宮、東照宮 |
| 風 | 風の神/雷・嵐の神/道・導きの神/学問・文で名を成した人を祀る社 | 級長津彦命、建御雷神、素戔嗚尊、猿田彦神、菅原道真 | 天満宮・天神社、氷川・八坂・祇園社、諏訪社、鹿島・香取・春日社 |
| 空 | 月・夜の神/天地の始まりの神/天孫・皇祖・国のかたちを作った人を祀る社 | 月読命、天之御中主神、伊邪那岐命、伊邪那美命、邇邇芸命 | 社名の系統では割り当てていない |
カードに出る神々は、その人の守護神を1柱に決めたものではありません。当サイトの属性で見たときに同じまとまりに入る神々で、参拝先を選ぶときの手がかりとして並べています。
神社の側の属性は御祭神から判定している
神社の属性は、御祭神の神格、鎮座地の地勢、社名や系統の3つに点を付けて、当サイトが判定しています。
いちばん重く見るのは主祭神で、上の表の神格のまとまりに当てはまれば60点、配祀神なら15点をその属性に足します。次に、山中や川沿い、海沿い、火山の近くといった鎮座地の地勢に15点か25点、最後に稲荷社や八幡宮のような社名の系統に15点を足し、いちばん点の高い属性をその神社の属性にします。3つの層の考え方は神社の属性とはで説明しています。
縁の深い神々から参拝先を探す
属性から参拝先を探すなら、自分の属性と相性のいい神社を出す神社属性診断を使ってください。
神社属性診断は、同じ計算で出した属性をもとに、相性のいい属性の神社を探せます。属性どうしの組み合わせの考え方は属性の相性に、25通りの組み合わせは属性の相性の一覧にまとめています。当サイトは、相性の環で離れた属性どうしを悪い組み合わせとは呼ばず、流れを変える組み合わせとして扱っています。
弁財天が守護神と言われるとき
弁財天はインド由来で仏教に取り入れられた女神で、神社では市杵島姫命と重ねて祀られてきた例があります。
「弁財天 守護神」「守護神 弁財天」で検索すると、上位10件にはどちらも診断ツールが1件もなく、辞典や寺社の案内、弁財天を解説するページが並びました(当サイト調べ、2026年9月15日)。弁財天を守護神と言われた人が知りたいのは、弁財天がどんな存在で、どこにお参りすればよいかだと当サイトは読んでいます。
辞典の説明から見ます。デジタル大辞泉は弁才天を「インド神話で、河川の女神。」とし、「日本では財福の神として弁財天と書かれるようになり、七福神の一として信仰される。」と書いています。日本大百科全書は「仏教における智慧(ちえ)、弁舌、技芸の女神。」と説明しています。世界大百科事典は「日本の市杵島姫(いちきしまひめ)命と習合して神社の祭神となり,水神としての神格を備えることから,池や海の水辺にまつられることが多い。」と書いています。
神社の側でも、奈良県の天河大辨財天社は「※市杵島姫命は辨財天様としても信仰されております。」と書き、辨財天を「古代インドのサラスヴァティー神であり」と紹介しています。滋賀県の竹生島神社は御祭神を「市杵島比売命(弁財天)、宇賀福神(白巳)、浅井比売命(産土神)、龍神 四柱の神様」と案内しています。
「守護神」という語との関係では、市杵島姫命を含む三女神を祀る社の案内が手がかりになります。嚴島神社は御祭神が「海上の守護神として古くから崇信を受けられた。」と書き、神奈川県神社庁は江島神社の三女神を「海運、漁業、交通の守護神とされ」と紹介しています。ここでも守る相手は個人ではなく、海や交通という分野です。
弁財天が神社にも寺にもいるのは神仏分離のため
明治初めの神仏分離で、弁財天の社が神社に改まり、像や堂が寺に残った例があるため、今は両方にいます。
国立公文書館は、明治元年「3月28日に発せられた「神仏判然令」と言われるものを「太政類典」という資料に採録したもの」を紹介しています。練馬区史が翻刻した本文には「一、仏像ヲ以テ神体ト致候神社ハ、以来、相改可申候事」とあり、仏像を神体としている神社はそれを改めるよう求めたものです。弁財天という名を挙げて祀るのをやめさせた文ではありません。
その後、弁財天を祀っていた社寺は、場所ごとに違う形で今に至っています。江島神社は、日本三大弁財天を「安芸の宮島、近江の竹生島、江の島の弁財天のことです。」と案内しています。
| 場所 | 神社の案内 | 寺院の案内・辞典の記述 |
|---|---|---|
| 江の島(神奈川県) | 江島神社:仏教との習合で弁財天女とされ、明治初年の神仏分離で仏式を全廃して「江島神社」と号した | ― |
| 宮島(広島県) | 嚴島神社:御祭神は海上の守護神として崇信を受けた | 大願寺(高野山真言宗):明治初期の神仏分離令以後、嚴島弁財天を寺に迎えて奉安 |
| 竹生島(滋賀県) | 竹生島神社:御祭神に市杵島比売命(弁財天) | 宝厳寺:明治4年に廃寺と神社への改めを命じられ、廃寺は免れて本堂の建物だけを神社に引き渡した |
| 天川(奈良県) | 天河大辨財天社:市杵島姫命は辨財天としても信仰されている | ― |
| 蕪島(青森県八戸市) | 厳島神社 | 日本歴史地名大系:明治初年まで弁財天と称し、廃仏毀釈で弁財天像を浮木寺に移して社名を改めた |
表の社寺のように、市杵島姫命と重ねて祀る神社と、弁財天として祀る寺院に分かれた例があるのはこのためです。訪ねる先によって、祀られている名や祀り方が違うことがあります。
当サイトの属性では「水」の系統に入る
当サイトの基準では、弁天や厳島の名を持つ神社と市杵島姫命は、どちらも「水」の属性に入ります。
神社の系統では「宗像・厳島・弁天」を水に置き、社名に弁天、弁財天、厳島、宗像、江島を含む神社に水の点を足します。御祭神の神格では、市杵島姫命を含む宗像三女神を「海・航海の神」として水に入れています。そのため、診断の3枚目のカードで水の属性が出た人には、神社の系統の欄に「宗像・厳島・弁天」が出ます。これは当サイトの属性で同じまとまりに入るという意味で、弁財天をその人の守護神として割り当てるものではありません。
守護神は一生変わるのか
守り本尊は生まれ年で決まり、氏神は引っ越すと変わり、産土神は生まれた土地で決まるので、物差しで答えが違います。
守り本尊は、金剛院などの寺院が生まれた年の干支で決まると案内しているので、生まれ年が同じなら同じ仏です。氏神は、神社本庁のよくあるご質問が「引っ越しをした場合、氏神さまは新しい地域の神社になります。」と書くとおり、住む場所で変わります。産土神は、神社本庁が「人々が生まれ育った土地の守護神」と説明する、生まれた土地の神です。崇敬神社は自分で選ぶものなので、増えることもあります。
診断で出る答えが変わるかは方式による
生年月日で計算する診断は同じ入力なら同じ答えで、質問に答える形式は答え方で結果が変わります。
当サイトの属性も生年月日と血液型だけで計算するので、何度試しても同じ属性が出ます。
無料診断から有料鑑定に進む前に
無料の結果から有料鑑定や開運グッズの購入へ進む前に、公的機関が出している注意を一度読んでください。
当サイトが読んだ守護神診断12本のうち7本に、有料鑑定、会員登録、LINE、電話占い、書籍などへの誘導がありました。
公的機関が公表している相談と注意
国民生活センター、消費者庁、神奈川県が、占いサイトや開運をうたう商法の相談と注意を公表しています。
国民生活センターは2020年11月26日の公表で、「占いサイトやアプリ(以下、占いサイト等)に関する相談が年間 1,000 件以上寄せられており、2019 年度以降、増加しています。」と書き、2019年度の相談を1,837件としています。同じ公表には、「占いサイトに名前や生年月日等を登録してから、知らないサイトからメールがたくさん届くようになった」という相談も挙がっています。
これとは別の区分として、消費者庁が2022年8月の会議資料で示した霊感商法等の消費生活相談は、「例年、約1,200~1,500件程度で推移。」とされ、2021年度は1,435件でした。占いサイト等の相談とは数え方も年度も違うため、ここでは並べて比べません。
国民生活センターの見守り情報(2023年8月8日)は、占いサイトで1回1,500円の送信を重ね、約400万円を支払った事例を「いつの間にか高額に… 占いサイトに気を付けて!」として紹介しています。神奈川県も2026年6月11日に「請求金額が高額化!開運グッズや祈祷等を次々と勧める業者や占いサイトでのトラブル」という注意を出しています。
守護神が分かったあとにすること
まず、いま住む土地の氏神を調べてお参りし、縁を感じる神社があれば崇敬神社として加えていきます。
神社本庁は、いま暮らしている土地の神を氏神とし、出生地の神も崇敬神社として大切にすることを勧めています。住まいの氏神は氏神の調べ方で、生まれた土地の神社は産土神社の調べ方で探せます。守り本尊にお参りしたい人は、その仏を祀る寺院を訪ねてください。
当サイトの属性で出た縁の深い神々から、何社かを巡ってみたい人は、巡りプランナーで参拝の道順を組めます。どの物差しで選んだ神社でも、1社に絞る決まりはありません。
よくある質問
守護神の数、名前での診断、干支守りとの違い、弁財天、入力する情報について、本文で扱いきれなかった5つの質問に答えます。
Q. 守護神は1人に1柱だけですか。
A. 神社の考え方では1柱に決まりません。当サイトが確かめた神社本庁と神社庁の案内に、個人に1柱を割り当てる方法は見当たりませんでした。神社本庁は、氏神神社と崇敬神社を「1人の方が両方を共に信仰(崇敬)しても差し支えありません。」としています。住まいの氏神、生まれた土地の産土神、自分で選ぶ崇敬神社が重なっていて構いません。
Q. 名前だけで守護神は分かりますか。
A. 名前から守護神を出す方式を説明したページは、当サイトが読んだ診断12本の中にありませんでした。名前の画数で運勢を見る姓名判断は、1929年の熊崎健翁『姓名の神秘』に始まると言われていると研究ノートが書いていますが、名前から神を割り当てる方法の出どころは、確かめた辞典と論文には見つかりませんでした。
Q. 神社の干支守りと、干支の守り本尊は同じものですか。
A. 別のものです。干支守は神社がその年の干支にちなんで授与するお守りで、伊勢神宮が丙午の干支守を授与することも報じられています。守り本尊は生まれ年の干支で決まる仏で、辞典は「身の守りとして信仰する仏」と説明し、寺院が案内しています。
Q. 守護神診断で弁財天が出ないのはなぜですか。
A. 当サイトが読んだ12本に、弁財天を候補に含む診断はありませんでした。日本の神だけを返す診断が7本あり、インド由来で仏教の女神とされる弁財天は、日本の神名で組んだ候補の表に入りにくいと当サイトは見ています。1本は、弁財天と習合した市杵島姫命を神の例に挙げていました。弁財天と神社・寺院の関係は「弁財天が守護神と言われるとき」の節で書いています。
Q. 無料の守護神診断に生年月日や名前を入れても大丈夫ですか。
A. 入れる前に、その診断が何のために入力を求め、結果の先に有料の案内があるかを確かめてください。国民生活センターが2020年に公表した占いサイト等の相談には、「占いサイトに名前や生年月日等を登録してから、知らないサイトからメールがたくさん届くようになった」というものがあります。このページの診断は計算をページの中だけで行い、入力した生年月日と血液型を送りません。
まとめと参考にした資料
守護神診断の答えは、寺院の守り本尊、神社の氏神と産土神、診断ごとの割り当ての3つに分けて読みます。
生まれ年の干支で決まるのは仏の守り本尊で、8尊の割り当ては寺院5か所と図鑑で一致していました。神社の考え方で縁のある神は氏神・産土神・崇敬神社で、生年月日や名前で個人の守護神を決める方法は、確かめた範囲の案内に見当たりませんでした。ネットの診断は方式も候補も違い、結果が違うのはそのためです。弁財天は市杵島姫命と習合して神社の祭神となった例があり、神仏分離を経て神社と寺院の両方に縁が残る場所があります。
- 神社本庁「氏神さま」(産土神・鎮守神の説明)
- 神社本庁「各地の神社」(地域の守り神、農耕・狩猟・開拓の守護神)
- 神社本庁「よくあるご質問」(氏神、引っ越したとき、出生地の神さま)
- 神社本庁「崇敬神社」(崇敬神社の定義、両方を信仰してよいこと)
- 岩手県神社庁(産土神の説明)
- 嚴島神社「歴史」/神奈川県神社庁「江島神社」
- コトバンク「守護神」/「守護霊」/「守り本尊」/「守本尊」/「弁才天」/「厳島神社」
- 金剛院/梅宗寺「八尊仏」/大満寺「境内案内」/大観音寺「十二支の御守本尊」/乙津寺
- レファレンス協同データベース(大阪府立中央図書館)(『新編仏像図鑑』『密教辞典』の記述)
- 岡田誠「熊崎式姓名判断の源流」『人体科学』32巻1号
- 天河大辨財天社/竹生島神社「御祭神」/竹生島 宝厳寺「由緒」/大願寺
- 江島神社「御祭神」/「御由緒」
- 国立公文書館「神仏判然令」/練馬区史(翻刻)
- 国民生活センター(2020年11月26日)/見守り情報(2023年8月8日)
- 消費者庁 会議資料(2022年8月)/神奈川県(2026年6月11日)
- 中日新聞「春駒たくましく 伊勢神宮の干支守」
