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神社の結婚式(神前式)はいくら?初穂料・人数・流れ・予約時期を、神社本庁と26社の公式で比べた

神社の結婚式(神前式)はいくら?初穂料・人数・流れ・予約時期を、神社本庁と26社の公式で比べた

先に結論だけ

神社の結婚式(神前式)は、神前で夫婦の誓いを立て、供えた御神酒を三三九度でいただく式です。神社本庁の一例は修祓・祝詞奏上・三献の儀・誓詞奏上・玉串拝礼など12段で、式は約30分です。

神社に納める初穂料は、公式に額を書く神社で3万〜30万円です。衣装・着付け・写真は別で、会館や式場の「挙式のみプラン」にすると45万〜約77万円になります。参列できる人数は神社と社殿ごとに18人から140人まで違い、受付開始を書いた10社のうち7社は1年以上前から予約を受けています。

氏子であることを条件に書いた公式は、確かめた26社にありませんでした。住吉大社は「ご祭神に敬意を御払い頂ける方でしたら国籍に関係なく」と書いています。伊勢の神宮は結婚式をしていません。

当サイト(カンナビ)は2026年10月21日、「神社結婚式」「神前式」の検索上位から10本を開き、神社本庁や神社の公式を出典に付けた解説記事が1本もないことを確かめました。費用の数字も「初穂料だけ」「衣装込み」「平均」が混ざっていました。そこで同じ日に、神社本庁と、北海道・関東・東海・近畿・中国・九州で婚礼の案内を公式サイトに載せている主な神社28社を当たり、案内が読めた26社の原文を並べました。選んだ基準は、大きな神社で「<神社名> 結婚式」と検索されていることです。全国の神社を網羅したものではありません。

この記事でわかること

  • 神前式の流れ: 神社本庁の一例12段と、指輪交換・神楽の位置が神社でどう違うかを並べました。
  • 費用: 神社に納める初穂料と、衣装や写真まで入ったプラン料金を、別の表に分けました。
  • 人数・予約・誰が挙げられるか: 参列の上限、予約の受付開始、国籍や氏子の条件を公式の原文で確かめました。
  • 衣装・写真・披露宴: 持ち込みと撮影の決まり、神社に披露宴会場があるかを比べました。

お宮参り・七五三など、結婚のあとに神社で受ける人生儀礼はお宮参りとはと七五三とはにまとめています。

目次

神社の結婚式(神前式)とは|神前で夫婦の誓いを立て、御神酒をいただく式

神前式は、神社の神前で結婚を報告して誓いを立て、供えた御神酒を夫婦でいただく結婚式です。

デジタル大辞泉は「神前結婚」を「神前で結婚式を行うこと。また、その結婚式。明治中期以降に行われるようになった」と説明しています(コトバンク「神前結婚」)。神社本庁は、もとは家庭の床の間に神さまの掛軸を飾って御饌御酒を供え、その御神酒を新郎新婦が三三九度でいただいて夫婦の契りを結んだと書き、「後に家庭から神社へと式場が移っても、この考えには変わりはありません」としています(神社本庁 神前結婚式)。

始まりは明治33年の御婚儀と、日比谷大神宮

神社本庁は、明治33年の皇太子の御婚儀に影響を受け、翌34年に日比谷大神宮で一般向けに始まったと書きます。

神社本庁の原文は「明治33年5月10日、皇室婚嫁令により、当時皇太子であられた大正天皇と九条節子姫(貞明皇后)が、宮中賢所大前において取り行われた御婚儀に大きな影響を受けています」「翌34年、この御婚儀に基づき定められた次第による神前結婚式が一般でも日比谷大神宮(現・東京大神宮)において初めて行われ、全国各地に普及するようになりました」です。東京大神宮も、この御婚儀を記念して「一般の人々に向けた神前結婚式を創始」したと書いています(東京大神宮 神前結婚式)。

一方、ブリタニカ国際大百科事典は、三三九度の杯を交わす神前結婚の式が行われたのは「1900 (明治 33) 年,日比谷大神宮で大正天皇の御成婚の慶事を記念したのが最初」と書いています(コトバンク「結婚式」)。日比谷大神宮で始まった年は、神社本庁が明治34年、辞書が明治33年で、書き方が分かれています。この記事は神社本庁の書き方に合わせます。

神前式を選ぶ人は33.1%(2025年の調査)

2025年の全国調査で、国内で挙式した人のうち神前式は33.1%で、キリスト教式の36.2%に次ぐ2位でした。

リクルートの「結婚マーケット調査2025」(2025年5月、全国の20〜49歳、インターネット調査、国内で挙式した583人)の数字です。この割合は挙式の「形式」をたずねたもので、神社で挙げた人と、ホテルや式場の神殿で挙げた人を分けていません。報告書は、前身の「ゼクシィ結婚トレンド調査」とは対象が違うので「過去比較はいたしません」と書いています(結婚マーケット調査2025 概要報告書)。

調査対象神前式キリスト教式人前式
結婚マーケット調査2025(全国)2024年4月〜2025年3月に国内で挙式した人 583人33.1%36.2%19.7%
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)2023年4月〜2024年3月に挙式した首都圏の人 402人19.2%53.0%26.4%

首都圏の数字はゼクシィ読者などを対象にした別の調査で、全国の割合とは並べて比べられません。同じ調査の各年版の首都圏の挙式実施者で見ると、神前式は2018年17.8%、2024年19.2%と、ほぼ横ばいでした(ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏)。2025年の婚姻件数は489,158組でした(厚生労働省 令和7年人口動態統計(確定数))。神社本庁などが神前式の全国件数を公表したものは見つかりませんでした。

神前式の流れ|神社本庁の一例は12段、式は約30分

神社本庁の一例は着席から退席までの12段で、中心は三献の儀・誓詞奏上・玉串拝礼の3つです。

神社本庁は式次第の一例を次のように示し、「神社や地方によって相違があります。詳しくは式をあげられる神社にご確認ください」と書いています(神社本庁 神前結婚式)。

順式次第何をするか(神社本庁の説明)
1着席新郎新婦・親族が席に着く
2修祓お祓いを受ける
3斎主一拝斎主に合わせて一同が拝礼する
4献饌神前にお供え物を供える
5祝詞奏上斎主が結婚を神さまに報告する祝詞を読む
6三献の儀「神前に供えた御神酒で、新郎新婦が三三九度の盃をくみ交わします」
7誓詞奏上「新郎新婦が誓いの言葉である誓詞を奏上します」
8玉串拝礼「新郎新婦が玉串を神前にお供えして拝礼します」
9親族盃の儀両家の親族が御神酒をいただく
10撤饌お供え物を下げる
11斎主一拝一同が拝礼する
12退席退出する
はじめ 1 着席 → 2 修祓 → 3 斎主一拝 → 4 献饌 → 5 祝詞奏上 中心の3つ 6 三献の儀(三三九度) → 7 誓詞奏上 → 8 玉串拝礼 おわり 9 親族盃の儀 → 10 撤饌 → 11 斎主一拝 → 12 退席 指輪交換・神楽(巫女の舞)は神社によって加わり、入る位置も違う。式は約30分
図1:神前式の流れ(神社本庁の式次第の一例をもとに当サイト作成)

三献の儀(三三九度)・誓詞奏上・玉串拝礼

三献の儀は御神酒を3つの盃で3口ずつ、誓詞奏上は誓いの言葉を読み、玉串拝礼は榊を供えて拝む儀式です。

神社本庁は三三九度を「神前にお供えした御神酒を新郎新婦が互いに3つの盃を使い、それぞれ3口で戴く」と説明し、「3を3度重ねることで…最も大きな数である9になり、永く幸せな家庭が続くようにといった願いが込められています」と書いています。東京大神宮は、誓詞を「神さまのお導きで出会えたことへの感謝や結婚の誓いなどが記された誓詞」と説明しています。玉串はデジタル大辞泉で「サカキなど常緑樹の小枝に紙の幣あるいは木綿をつけ神前に供えるもの」です(コトバンク「玉串」)。玉串を供えたあとの拝礼は、神社の参拝方法と同じ二拝二拍手一拝です。

指輪交換と神楽は神社で入る位置が違う

指輪交換は神社によって行われ、誓詞の前か後か、希望者だけかも神社ごとに違います。

神社本庁は「神社によって、結婚指輪の交換が行われたり神楽が奏されることもあります」と書いています。東京大神宮は指輪交換を「もともとは西洋の習慣ですが、時代に合わせて取り入れられました」と説明しています。公式に式次第を載せる神社で、指輪交換と神楽の位置を比べました。

神社指輪交換の位置神楽・巫女舞
東京大神宮玉串拝礼の後豊栄舞・豊寿舞
乃木神社玉串奉奠の後舞楽「納曾利」
北野天満宮玉串拝礼の後(希望者のみ)本殿挙式のみ巫女2名
下鴨神社誓詞奏上の前記載なし(奏楽あり)
太宰府天満宮誓詞奉読の前記載なし
熱田神宮(大前挙式)結盃の後・神楽の前神楽「みつるぎ」
住吉大社式次第に記載なし倭舞

式で舞う巫女の装束(白衣・緋袴・千早)や、浦安の舞・豊栄舞の由来は巫女の仕事・装束と巫女舞の記事で、東京都神社庁と國學院大學の説明をもとに紹介しています。

出典は各社の公式(東京大神宮/乃木神社/北野天満宮/下鴨神社/太宰府天満宮/熱田神宮会館/住吉大社)です。出雲大社は指輪交換について「可能です。当日指輪のケースかリングピローを一緒にお持ちください」と答えています。

所要時間と当日の動き

式そのものは約30分で、着付けや写真を含めると神社にいる時間は約2時間です。

赤坂氷川神社・鶴岡八幡宮・下鴨神社・住吉大社は挙式を約30分、出雲大社は「約 30 分〜45 分ぐらい」、太宰府天満宮は約45分と書いています。上賀茂神社は「控室で30分程度、式が30分程度、挙行後の写真撮影が約30分ですので、神社に滞在するのがおよそ2時間」と説明しています(上賀茂神社 よくある質問)。東京大神宮・乃木神社・大國魂神社などは、式の前に参進といって、神職や巫女に先導されて境内を社殿まで歩きます。

費用|神社に納める初穂料は、公式に書く神社で3万〜30万円

公式に額を書く神社の初穂料は3万〜30万円で、社殿や時間帯で額が変わる神社もあります。

初穂料(挙式料)は、式を奉仕してもらうために神社へ納めるお金です。公式に額を書いている神社を、安い順に並べました。何が含まれるかは神社の書き方のまま写しています。乃木神社や赤坂氷川神社のように控室や雅楽が含まれる神社と、式の奉仕だけの神社があり、同じ額でも中身は同じではありません。

神社初穂料(公式の額)含まれるもの(公式の記載)
宮地嶽神社光の道儀式殿3万円/朱社殿5万円/本殿10万円挙式・鼓道の儀・控え室・記念品(本殿と朱社殿は雅楽の生演奏も)
出雲大社5万円から(「上限はございません」)記載なし
赤坂氷川神社85,000円雅楽演奏・親族控室使用料
太宰府天満宮120,000円挙式料のみ(更衣室は別に2万円)
上賀茂神社細殿15万円/本殿20万円(夜の「宵の結」は20万・25万円)神前結婚式料・記念品
下鴨神社150,000円控室のお茶菓子代
乃木神社170,000円記載なし(挙式のみなら衣裳持込料はかからない)
鶴岡八幡宮200,000円(夕刻の幸あかり式25万円)記載なし(非課税・現金のみ)
八坂神社本殿25万円/舞殿20万円本殿は両家控室・介添人・案内係
平安神宮儀式殿15万円/本殿30万円奉仕者・伶人・神饌・神酒・撤下品など
北野天満宮紅梅殿15万円/本殿30万円紅梅殿は雅楽、本殿は巫女舞と雅楽

出典は宮地嶽神社/出雲大社(結婚式に関するお問い合わせ)/赤坂氷川神社/太宰府天満宮/上賀茂神社/下鴨神社/乃木神社/鶴岡八幡宮/八坂神社常磐新殿/平安神宮会館/北野天満宮で、いずれも2026年10月21日に確かめた額です。上賀茂神社は2026年10月9日付で初穂料などを改定したと案内しているので、申し込む前に最新の額を確かめてください。

初穂料に入らないもの

確かめた26社で、初穂料に衣装・着付け・写真・会食まで含めると書いた神社はありませんでした。

初穂料の中身は、上の表のとおり式の奉仕・控室・雅楽などです。下鴨神社は衣装・着付け・写真を入れた挙式プランを312,180円とし「初穂料…150,000円は別途頂戴いたします」、上賀茂神社も衣装・美容・写真のプラン363,000円に「※初穂料は別途納入」と書いています。初穂料だけを見て予算を組むと、あとで衣装代などが加わります。

乃木神社の結婚式は初穂料17万円・93名まで

乃木神社は挙式の初穂料を170,000円とし、親族30名と来賓・友人63名まで参列できます。

乃木神社の公式は、挙式初穂料「170,000円」、参列は親族30名まで・来賓や友人63名までで、それ以上は「ご相談ください」と書いています。式次第は参進・修祓・斎主一拝・祝詞奏上・三献・誓詞奉唱・玉串奉奠・指環・舞楽奉納・親族盃・斎主挨拶・斎主一拝・退下の順で、雅楽師の生演奏で舞楽「納曾利」を奉納します。挙式中の社殿内の撮影は提携業者に限られます。プランは「挙式のみ」と、乃木會館での衣装・写真や会食を付けたものがあります(乃木神社 結婚式)。

初穂料と「挙式プラン」は別|衣装・写真を足すと45万〜約77万円

会館や式場の挙式のみプランは45万〜約77万円で、何が含まれるかは会場ごとに違います。

明治神宮・神田明神・日枝神社・大國魂神社・寒川神社などは、公式に初穂料の単独の額を書かず、提携の会館や式場の「挙式のみプラン」の総額を載せています。費用は図2の3つの層に分けると比べやすくなります。

1 初穂料(神社に納める) 公式に額を書く神社で3万〜30万円。式の奉仕・控室など 2 衣装・着付け・ヘアメイク・写真 1と合わせた「挙式のみプラン」で45万〜約77万円 3 会食・披露宴 挙式と披露宴の両方をした人の総額は平均298.6万円(2025年の調査) 確かめた26社で、初穂料に衣装や写真を含めると書いた神社はなかった
図2:神社の結婚式の費用の3つの層(各社の公式と結婚マーケット調査2025をもとに当サイト作成)

挙式のみプランの総額

挙式のみプランは神田明神と生田神社の45万円から、日枝あかさかの約77万円まで開きがありました。

公式の会館・式場が載せる「挙式のみ」の料金を並べました。人数で値段が変わらないと書く神社と、人数や日にちで変わる神社があります。

神社(会場)挙式のみプランの料金含まれるもの(公式の記載)
神田明神(明神会館)450,000円(2人)和装・初穂料・美容・写真。「招待人数による料金変動なし」
生田神社(生田神社会館)450,000円挙式料・衣裳・着付けとヘアメイク・写真・親族控室料・介添料
下鴨神社312,180円+初穂料150,000円白無垢・紋付袴・ヘアメイク・着付け・写真・控室・介添
寒川神社(参集殿)532,500円から(2〜40名)挙式・衣裳2点・美容着付・スタジオ撮影・人力車など
鶴岡八幡宮(鶯吟亭)挙式料200,000円+挙式支度プラン429,000円白無垢・紋服・着付けとヘアメイク・撮影(支度プランは2026年12月1日から539,000円)
大國魂神社670,000円(挙式+フォト・特定日)衣裳・美容・写真100カット(土日祝は11万円増し)
明治神宮(FOREST TERRACE 明治神宮)717,930円から挙式・衣裳・美容着付・介添料
日枝神社(日枝あかさか)766,000円から(2名から)見積例。初穂料の内訳は記載なし

出典は明神会館/生田神社会館/下鴨神社/寒川神社参集殿/鶯吟亭/大國魂神社結婚式場/FOREST TERRACE 明治神宮/日枝あかさかです。生田神社会館のプランは、初穂料が含まれるかどうかを書いていません。

披露宴まで入れた総額

2025年の調査で、挙式と披露宴の両方をした人の総額は平均298.6万円、招待客は平均57.2人でした。

結婚マーケット調査2025の数字で、神前式に限った総額ではありません。会食を家族だけの食事会にすると、この層は小さくなります。大阪天満宮の会館は、神前式と会食10名で「97万円〜」、神前式と披露宴30名で「163万円〜」という費用例を載せています(大阪天満宮 結婚式)。

参列できる人数|日本橋日枝神社の18人から湊川神社の140人まで

参列の上限は神社と社殿で決まっていて、18人の神社もあれば140人まで入る神社もあります。

公式に書かれた上限を少ない順に並べました。新郎新婦を数に入れるかどうかは神社によって違うので、申し込む前に確かめてください。

神社(社殿)参列できる人数(公式の記載)
日本橋日枝神社18人まで(少人数制)
下鴨神社30名まで(よくある質問では新郎新婦合わせて32名まで)
宮地嶽神社(本殿)30名まで
出雲大社新郎方17名・新婦方17名まで
鶴岡八幡宮新郎・新婦・媒酌人を除き36名まで
赤坂氷川神社両家合わせて40名まで(新郎新婦を除く)
八坂神社(本殿)・太宰府天満宮40名まで
明治神宮(FOREST TERRACEの挙式のみ)48名まで
上賀茂神社・大國魂神社・平安神宮(本殿)50名まで
住吉大社本殿56名・神楽殿64名・儀式殿40名まで
大阪天満宮新郎・新婦・媒酌人を含め60名まで
東京大神宮・熱田神宮(大前挙式)80名まで
神田明神84名まで(親族48名・友人36名)
乃木神社親族30名・来賓63名まで(それ以上は相談)
湊川神社(本殿)親族40名と友人100名まで

友人を呼べるか

友人の参列を公式に書く神社は7社あり、親族と友人の席数を分けて決めている神社もあります。

7社は出雲大社・上賀茂神社・大阪天満宮・下鴨神社・乃木神社・神田明神・湊川神社です。出雲大社は「ご参列はご友人も可能です」、上賀茂神社も「ご列席はご友人も可能です」と答えています。大阪天満宮の会館は「神前式では珍しく、ご友人や同僚の皆様にもご参列いただけます」と書いています。乃木神社・神田明神・湊川神社は、親族の席と友人の席の数を分けて決めています。2025年の調査では、神前式で親・親族以外にも出席してもらった人は16.0%でした(結婚マーケット調査2025)。

二人だけでも挙げられるか

二人だけの式を受ける神社もあり、出雲大社は「可能です」と答えています。

出雲大社は「新郎・新婦の2人だけで式をあげることはできますか?」に「可能です」と答えています。日枝あかさかは少人数について「ご家族のみの挙式やご会食も承っております」と書き、神田明神と日枝あかさかの挙式のみプランは2人から申し込めます。

予約はいつから|受付開始を書く10社のうち7社が1年以上前から

予約の受付開始は神社ごとに違い、大國魂神社は18か月前、住吉大社は約1年半前、上賀茂神社は1年前からです。

公式に受付開始を書いている神社を並べました。神社ごとに受付の始まりが違うので、日取りを決めたら先に神社の空きを確かめるのが確実です。

神社予約の受付(公式の記載)
大國魂神社「18ケ月前から」
住吉大社「約1年半前から」。正式予約の前に1週間の無料仮押さえ
鶴岡八幡宮仮予約は「2ヶ月後〜13ヶ月先の月末まで」の日時から選ぶ
上賀茂神社「挙式日1年前の月初め日から」
日枝神社(日枝あかさか)・神田明神1年前から
太宰府天満宮仮予約は1年前から電話で。本申込みは3か月前までに社務所へ
下鴨神社「約10か月前から」
出雲大社翌年分は8月1日午前9時から。本予約は挙式の2か月前までに挙式料と申込書を納める
東京大神宮(大神宮会館)「1ヶ月前のお申し込みでも大丈夫です」

出典は大國魂神社結婚式場/住吉大社/鶯吟亭/上賀茂神社/日枝あかさか/明神会館/太宰府天満宮/下鴨神社/出雲大社/大神宮会館です。

仮予約から本申込みまで

赤坂氷川神社・下鴨神社・鶴岡八幡宮は、仮予約を入れてから1週間から10日のうちに本予約の手続きをします。

赤坂氷川神社は仮予約から1週間以内に申込書を送り、下鴨神社と鶴岡八幡宮は10日以内に本申込みをします。住吉大社は正式予約のときに申し込み金として現金10万円、太宰府天満宮は本申込みのときに申込金1万円を納め、残りは挙式当日までに社務所で納めます。鶴岡八幡宮は挙式料を「現金のみ」としています。出雲大社と下鴨神社は、挙式のキャンセル料を取らないと書いています。

結婚式を受けない時期

年末年始は受けない神社があり、出雲大社は1月中と12月20日〜年末は受け付けていません。

出雲大社は「1月中と12月20日〜年末は受け付けておりません」と書き、神楽殿の改修工事のため、令和9年(2027年)2月から8月は土日祝日だけの受付になる計画も案内しています。北野天満宮も「年末年始は挙式を行っておりません」と書いています。初詣の時期は神社の行事が重なるので、冬の式は早めに確かめてください。

誰が挙げられるか|氏子でなくてよいか・国籍・宗教

氏子であることを挙式の条件に書いた公式は、確かめた26社にはありませんでした。

26社の公式の案内に「氏子に限る」「信者に限る」という条件は見当たりませんでした。ただし「氏子でなくても挙げられます」と明記した神社もなく、条件は神社が決めるものです。地元の氏神の神社で挙げたい場合は、氏神様とはと氏神様の調べ方で自分の氏神神社を確かめてから問い合わせると話が早くなります。

国籍と宗教について書いている神社

国籍についての条件を文章で書く神社は3社で、どれも外国の人の式を受けると書いています。

住吉大社は「ご祭神に敬意を御払い頂ける方でしたら国籍に関係なく挙式いただけます」と書いています(住吉大社 よくある質問)。下鴨神社は外国人どうしや外国人との申し込みも可能で、日本語が話せない場合は通訳が必要としています。大阪天満宮の会館も外国人の挙式は「はい可能です」と答えています。神田明神の明神会館は、条件としてではなくプランとして「国際結婚プラン」を載せています。宗教を条件に挙げた公式は、確かめた範囲にはありませんでした。

同性カップルの式は神社ごとの判断

同性カップルの神前式について、神社本庁は公式見解を出しておらず、受けるかは各神社の判断です。

神戸新聞は2023年6月3日、兵庫県尼崎市の神社が同性カップルの神前式を受け入れたことを報じ、神社本庁が「特に公式見解は出していない」とし、受け入れは各神社の判断に委ねられていると伝えています(神戸新聞NEXT 2023年6月3日)。同じ取材では、断る神社が多かったとも書いています。希望する場合は、挙げたい神社に直接たずねてください。

伊勢の神宮は結婚式をしない

伊勢の神宮は結婚式をしておらず、結婚の報告はご祈祷として受けています。

神宮の公式Q&Aは「結婚式をお願いすることはできますか?」に「申し訳ございません。結婚式はしておりません。結婚奉告のご祈祷(御神楽・御饌)としてご奉仕しています」と答えています(神宮 よくあるご質問)。式を挙げたあとに、夫婦で結婚の報告に参る形になります。

衣装・着付け・写真|持ち込みと撮影の決まりは神社で分かれる

衣装は持ち込める神社と、持ち込みに料金がかかる神社、持ち込めない神社に分かれます。

写真も、自分たちで頼んだカメラマンが撮れる神社と、神社の専属や提携業者だけの神社があります。公式に書かれている決まりを並べました。

神社衣装の持ち込み式の撮影
赤坂氷川神社持ち込み自由(着付室は有料15,000円)写真の持ち込み自由。挙式中も撮影可、式後に社殿前で15分
出雲大社衣裳・着付けは他所で頼んでもよい「写真業者は必ず提携業者に」
上賀茂神社1点33,000円の持込料外部業者の持ち込み不可。参列者は三三九度から席で撮影可
東京大神宮(大神宮会館)「原則ご遠慮」(相談は可)拝殿内は専属カメラマンのみ
鶴岡八幡宮挙式時の衣裳は「お持込はご遠慮願います」専属カメラマンのみ。殿内は撮影不可
神田明神・大國魂神社・日枝あかさか日枝あかさかは持ち込み料あり社殿内は専属のみ
下鴨神社外部からの着付けは持込料3万円提携会社のみ。参列者の撮影は不可

出雲大社は、神楽殿で挙げる場合は「必ず花婿花嫁衣裳をお召しいただきます」とし、おくにがえり会館なら正装でもよいとしています。衣装を自分で用意したい場合は、神社を決める前に持ち込みの可否を確かめると、選び直しになりません。

白無垢と紋付袴

会館のプランは和装を中心に用意していて、明治神宮の会場は白無垢・色打掛と紋付袴・モーニングを挙げています。

FOREST TERRACE 明治神宮は新婦の衣装に白無垢・色打掛・引振袖、新郎に紋付袴・モーニングコートを挙げ、境内の施設で新郎新婦と列席者の着付けをすると書いています。生田神社会館のプランは衣裳を「和装または洋装」としています。洋装で神前式を挙げられるかは神社ごとに違います。

披露宴・食事会|神社に会場がある所と無い所

神社に披露宴の会場がない所もあり、出雲大社と北海道神宮は公式に「披露宴会場はございません」と書いています。

太宰府天満宮も神社で披露宴を行えず、会場・写真館・衣裳・美容室は各自で手配するとしています(希望すれば紹介あり)。鶴岡八幡宮は神社周辺の会場を紹介すると書いています。会館を持つ神社もあり、平安神宮会館はよくある質問で「約9割の方が、平安神宮会館にてお食事会・ご披露宴をされております」(期間と人数は書かれていません)、下鴨神社は境内の供御所で披露宴ができると書いています。東京大神宮の大神宮会館、住吉大社の吉祥殿(最大250名)なども同じ境内や隣にあります。

式だけ挙げて食事会にする

式だけを神社で挙げ、食事会を別にする形は、日本橋日枝神社や日枝あかさかが案内しています。

日本橋日枝神社は「挙式のみ奉仕」し、会食の会場は自分で選ぶ方式です。日枝あかさかは「ご家族のみの挙式やご会食も承っております」と書いています。披露宴をしない場合でも、親族の控室や着付けの場所は必要なので、神社に控室があるか、着付けをどこでするかを先に決めておきます。

神社の選び方|氏神・ゆかりの神社・有名な神社で決める

神社は、地元の氏神か、二人にゆかりのある神社か、雰囲気や会場で選ぶ有名な神社かで決まります。

どの選び方でも、決める前に確かめるのは、初穂料とプラン料金、参列の人数、予約の空き、衣装と写真の決まり、会食の会場の5つです。この記事の表を、候補の神社ごとに埋めていくと比べやすくなります。

地元の氏神の神社で挙げる

地元の氏神の神社で挙げると、結婚後のお宮参りや七五三も同じ神社で続けやすくなります。

氏神の神社は、子どもが生まれたあとの安産祈願・お宮参り・七五三でも足を運ぶ神社です。小さな神社では結婚式を受けていないこともあるので、神社か地域の神社庁に問い合わせてください。神社庁の窓口は氏神様の調べ方に47都道府県分を載せています。

縁結びの神社で挙げる

縁結びで知られる神社を選ぶ人もいて、出雲大社は初穂料5万円から結婚式を受けています。

縁結びのご利益を掲げる神社は縁結び神社はどことご利益「縁結び・結婚」の神社にまとめています。遠方の神社で挙げる場合は、出雲大社のように打合せが当日だけの神社もあり、出雲大社は事前の打合せは「特別ございません」と答えています。

夜の式・季節の式

夕方や夜の式を設ける神社もあり、鶴岡八幡宮は日の入りの時刻に1日1組の式を行います。

鶴岡八幡宮の「幸あかり式」は1日1組限定で日の入りの時刻に行い、初穂料は25万円です。上賀茂神社は夜に松明を先頭に参進する「宵の結」、明治神宮は10月から期間限定の夕刻の「灯り参進」、大國魂神社は5万円を足す「かがり火挙式」を案内しています。京都・東京で神社を選ぶなら京都の神社おすすめと東京の神社も参考になります。

参列する側の作法|撮影と拝礼、服装とご祝儀

参列者に向けて神社が公式に書いているのは主に撮影の範囲で、服装やご祝儀の決まりは26社に見当たりませんでした。

明治記念館は、明治神宮の挙式で参列者が撮影できる席を「両家各1席」としています(明治記念館 よくあるご質問)。住吉大社は参列者の写真・ビデオを「着席のまま撮影いただきますよう」とし、出雲大社は「お祝詞の奏上後より、自席にご着席のままで」と書いています。下鴨神社は参列者の撮影を受けていません。撮影は神社の決まりに従います。

玉串拝礼と親族盃

参列者が加わるのは主に親族代表の玉串拝礼と親族盃の儀で、作法は神職が当日案内します。

下鴨神社・湊川神社・大國魂神社などは、新郎新婦に続いて親族代表が玉串を供えて拝礼すると書いています。神社本庁の一例でも、親族盃の儀で両家の親族が御神酒をいただきます。出雲大社は「当日に式の流れ等を説明させていただきます」と答えています。拝礼の作法は神社のお参りの仕方と同じです。

服装とご祝儀

参列者の服装やご祝儀の額を決めた神社の公式は、確かめた26社にありませんでした。

神社の公式が服装について書いているのは、新郎新婦の衣装(出雲大社の神楽殿など)だけでした。参列者の服装とご祝儀は神社ではなく両家と式の形で決まるので、招く側が会食の有無と合わせて案内すると迷いが減ります。子どもの参列について、下鴨神社は小さい子どもも参列できると答えています。

和風の結婚式のほかの形|ホテルの神殿・祈祷付きのフォト・結婚奉告

和風の結婚式には、神社の式のほかに、ホテルや式場の神殿、写真だけの撮影、結婚奉告のご祈祷があります。

神社で挙げる式だけが和風の結婚式ではありません。費用や人数、会場との近さで、次の形を選ぶ人もいます。

形どこで公式の例
神社の式神社の社殿この記事の26社
会館の神殿の式神社の会館の神殿や儀式殿熱田神宮会館の儀式殿挙式・みなも神殿挙式
祈祷付きのフォト神社で祈祷を受け、境内で撮影寒川神社参集殿「ご祈祷付きフォトウエディング」初穂料3万円
結婚奉告のご祈祷式とは別に神社で祈祷を受ける伊勢の神宮「結婚奉告のご祈祷(御神楽・御饌)」

ホテルや式場の神殿で挙げる式

ホテルや式場の神殿でも神前式は挙げられ、調査の「神前式」の割合にはこうした式も含まれます。

結婚マーケット調査2025の神前式33.1%は挙式の形式の割合で、神社で挙げたか、式場の神殿で挙げたかを分けていません。熱田神宮のように、神社の会館の中に神殿を設けて式を行う所もあります(熱田神宮会館)。

写真だけ・結婚奉告だけ

式を挙げずに神社で写真を撮る形や、結婚の報告として祈祷を受ける形を案内する神社もあります。

寒川神社の参集殿は、ご祈祷を受けてから撮影する「ご祈祷付きフォトウエディング」を初穂料3万円で案内しています(寒川神社参集殿)。写真だけの場合も、境内で撮影できるかを神社か提携業者に確かめてから申し込みます。

よくある質問

Q. 厄年に神社で結婚式を挙げてもいいですか?

A. 確かめた26社の結婚式の案内に、厄年を理由に受けないと書いた神社はありませんでした。厄年に結婚を避けた言い伝えは6都道県の自治体史に残っていますが、社寺の公式で禁止を書いたものは見つかっていません。詳しくは厄年の女性がやってはいけないことにまとめています。

Q. 指輪交換はしなければいけませんか?

A. 必須ではありません。神社本庁は指輪の交換を「神社によって」行われるものとし、北野天満宮・湊川神社・宮地嶽神社は「希望者のみ」と書いています。行う場合、出雲大社は当日に指輪のケースかリングピローを持参するよう案内しています。

Q. 子どもは参列できますか?

A. 下鴨神社は、友人や小さい子どもも参列できると答えています。子どもを参列の人数に数えるかは、神社ごとに確かめます。式は約30分で、途中で席を立ちにくいので、小さい子どもは付き添いの大人を決めておくと安心です。

Q. 申し込んだあとにキャンセルするとお金はかかりますか?

A. 神社によって違います。出雲大社は「キャンセル料はいただいておりません」、下鴨神社も挙式のキャンセル料はないと書いています。会館や式場のプランのキャンセルの決まりは、申し込む会場ごとに確かめてください。

Q. 式は何時に始められますか?

A. 時間の枠は神社ごとに決まっています。出雲大社の神楽殿は9時・10時30分・12時・13時30分・15時・16時、上賀茂神社は9時から15時20分の間で40分おき、赤坂氷川神社は10時から16時の1時間ごとの枠です。夕方の式なら、鶴岡八幡宮の幸あかり式が18時か18時30分に始まります。

Q. 有名な神社でなく、近所の小さな神社でも結婚式はできますか?

A. 神社が受けていればできます。神社本庁は式次第について「神社や地方によって相違があります。詳しくは式をあげられる神社にご確認ください」と書いています。結婚式の案内を公式サイトに載せていない神社もあるので、社務所に電話でたずねるのが確実です。

まとめと参考にした一次情報

神社の結婚式は、神社に初穂料を納めて神前で夫婦の誓いを立てる式で、初穂料は公式に額を書く神社で3万〜30万円です。

衣装・着付け・写真は初穂料とは別で、挙式のみプランにすると45万〜約77万円になります。参列は18人から140人まで神社ごとに違い、受付開始を書いた10社のうち7社は1年以上前から予約を受けています。氏子を条件に書いた公式はなく、国籍について書いた3社はどれも外国の人の式を受けています。決める前に、初穂料・人数・予約・衣装と写真・会食の5つを候補の神社ごとに確かめてください。結婚のあとの安産祈願・お宮参り・七五三も同じように公式で比べています。自分に合う神社は神社診断でも探せます。

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