MENU
まずここから
神社を調べる
はじめての神社参拝
5つの属性

富士山本宮浅間大社とは|読み方・ご祭神・ご利益・御朱印と、北口本宮との違いを公式の原文で確かめた

富士山本宮浅間大社とは|読み方・ご祭神・ご利益・御朱印と、北口本宮との違いを公式の原文で確かめた

先に結論だけ

富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)は、富士山を御神体とし、木花之佐久夜毘売命(別称:浅間大神)を祀る神社です。公式の御由緒は、自らを「全国に祀られた1300余の浅間神社の総本宮と称されるようになりました」と書いています。

本宮は静岡県富士宮市宮町の麓にあり、富士山の何合目という場所ではありません。奥宮は富士宮口を登りつめた山頂にあり、公式は「富士山8合目以上は奥宮境内地」と書いています。ご利益について公式は「子宝・安産の御神徳が特に有名」と書いています。

当サイト(カンナビ)は2026年10月1日に「富士山本宮浅間大社」で検索し、公式サイトを除く上位の解説ページ10件のうち、北口本宮冨士浅間神社との違いを書いたページと、御朱印の初穂料を書いたページがどちらも0件だと確かめました。この記事では、浅間大社の公式サイト、文化庁・静岡県・富士宮市の説明、国会会議録と辞典の原文を並べて答えます。

この記事でわかること

  • どんな神社か: 読み方、御祭神、総本宮と呼ばれる理由と、全国の浅間神社の数の割れ方です。
  • 歴史と山頂: 紀元前27年・806年・1604年の意味の違いと、富士山の8合目以上が境内になった経緯です。
  • ご利益とスピリチュアル: 公式が書いていることと、言われていることを分けました。
  • 参拝の実務: 御朱印の受付時間、開門時間、駐車料金と、北口本宮冨士浅間神社との違いです。
目次

富士山本宮浅間大社とは|富士山を御神体とする、全国1300余の浅間神社の総本宮

富士山本宮浅間大社は富士山を御神体とする静岡県富士宮市の神社で、公式は全国1300余の浅間神社の総本宮と書きます。

公式の御由緒は「この霊山を御神体として鎮まりますのは、浅間大神・木花之佐久夜毘売命にまします」と書き、富士山そのものを御神体としています(富士山本宮浅間大社「御由緒」)。文化庁の国指定文化財等データベースは、浅間大社を「富士山火口部の底部を居処とする浅間大神を遥拝し、その噴火を鎮めることを目的として創建された神社」と説明し、「国内各地に数多く勧請された浅間神社の総本宮であるとされており」と続けています(文化庁 国指定文化財等データベース「富士山」)。

公式は、延喜式で名神大社、一宮制で「駿河国一宮」とされたと書き、静岡県の世界遺産「富士山」の案内では構成資産の2番が浅間大社、3番が山宮浅間神社です。

下の図は、本宮・山宮・奥宮・久須志神社と、山梨県の北口本宮冨士浅間神社の場所を、公式の記述で並べたものです。

富士山と浅間神社の位置(公式の記述から) 8合目以上=奥宮境内地(約120万坪) 奥宮(富士宮口の山頂) 久須志神社(吉田・須走・河口湖口の頂上) 奥宮の末社 富士宮口 本宮 富士山本宮浅間大社 静岡県富士宮市宮町(麓) 山宮浅間神社 北方約6キロ・社殿なし 吉田口 北口本宮冨士浅間神社(別の神社) 山梨県富士吉田市上吉田 (出典:富士山本宮浅間大社「御由緒」「境内・社殿」・北口本宮冨士浅間神社「交通案内」。位置は模式)

読み方は「せんげん」、古くは「あさま」

読み方は「ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ」で、浅間は古くは「あさま」と読まれていました。

デジタル大辞泉は「ふじさんほんぐう‐せんげんたいしゃ【富士山本宮浅間大社】」の見出しで載せています(コトバンク「富士山本宮浅間大社」)。日本大百科全書(ニッポニカ)は浅間神社について「「あさま」が本来の呼称であるが、最近は「せんげん」とよぶ場合が多くなっている」と書き(コトバンク「浅間神社」)、公式も御祭神の別称を「浅間大神(あさまのおおかみ)」と読ませています。

「あさま」の語源には、火山を指す語とする説や、国土交通省 富士砂防事務所が紹介するマライ語のアサ(煙)から来たとする説があります(国土交通省 富士砂防事務所)。國學院大學の神道事典(英語版)は「there is still no generally accepted explanation」と書き、定説はありません(國學院大學 Encyclopedia of Shinto「Sengen shinkō」)。

全国の浅間神社はいくつあるか

全国の浅間神社の数は資料で割れ、1000を超える、1300余、1900近く、と数え方で変わります。

公式は「1300余」、ニッポニカは「現在約1300社」と書きます。マイペディアは「東海道・東山道周辺に1000を超える神社がある」と書いています。国土交通省 富士砂防事務所は「全国に1300社以上もあるといわれています」としたうえで、「他社との合併で浅間神社という社名をはずした神社をあわせると、1900社に近い数になるとも言われています」と書いています。合併で名を外した社も含めるかで数が変わり、どの資料も集計の定義までは書いていません。

同じように総本宮をもつ信仰の数の割れ方は、八幡神社とはと稲荷神社とはでも同じ形の表にしています。近くの浅間神社は近くの神社を探すで探せます。

御祭神は木花之佐久夜毘売命|火の中で子を産んだ女神で、別名は浅間大神

主祭神は木花之佐久夜毘売命で、公式は別称を浅間大神とし、瓊々杵尊と大山祇神を相殿に祀ります。

公式の原文は「主祭神 木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)(別称:浅間大神(あさまのおおかみ))」「相殿神 瓊々杵尊(ににぎのみこと) 大山祇神(おおやまづみのかみ)」です。

区分神名(公式の表記と読み)公式が書く関係
主祭神木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)・別称 浅間大神(あさまのおおかみ)大山祇神の御息女で、瓊々杵尊の皇后
相殿神瓊々杵尊(ににぎのみこと)天孫。木花之佐久夜毘売命の夫
相殿神大山祇神(おおやまづみのかみ)木花之佐久夜毘売命の父
奥宮の御祭神浅間大神(木花之佐久夜毘売命)・相殿に大山祇神と瓊々杵尊本宮と同じ三柱

木花之佐久夜毘売命と浅間大神

富士山の神である浅間大神は、後の時代に木花之佐久夜毘売命と同じ神とみなされるようになりました。

改訂新版 世界大百科事典は「後世浅間大神は,木花開耶姫と同一視された」と書いています(コトバンク「浅間信仰」)。デジタル大辞泉は木花開耶姫を「富士山の神とされ、浅間神社に祭られる」と説明し(コトバンク「木花開耶姫」)、世界大百科事典は、火の山富士の山神として浅間神社に祀られたことも、安産の神として信仰されたことも、火中出産の説話に由来すると書いています。

公式は火中出産の故事を「戸の無い産屋を建て、周りに火を放ち御出産になられました」と書き、そこから「家庭円満・安産・子安・水徳の神とされ、火難消除・安産・航海・漁業・農業・機織等の守護神として全国的な崇敬を集めています」と続けています。

桜が御神木、神使は猿

公式によると、御神名の「木花」から桜が御神木とされ、申の日の故事から神使は猿とされています。

公式の原文は「木花という御神名から桜が御神木とされています。境内には500本もの桜樹が奉納されており」「申の日に富士山が現れた故事から神使いは猿といわれています」です。例祭が古くから申の日に行われてきたことも、公式の例祭のページに書かれています(富士山本宮浅間大社「11・12月の行事」)。

歴史|紀元前27年は伝承、806年に現在地へ、社殿は家康の造営

起源の紀元前27年は社記の伝承で、806年に山宮から現在地へ遷り、今の本殿は徳川家康の造営です。

「紀元前27年」と「806年」は別の出来事で、記録の種類も違います。下の表は、年ごとに伝承か記録かを分けたものです。

年出来事種類出典
垂仁天皇3年(前27)富士山の噴火を憂い、浅間大神を山足の地に祀った伝承(「富士本宮浅間社記」による)公式「御由緒」
―山宮で祀られる。山宮は社殿がなく磐境を通して富士山を祀る伝承公式「御由緒」
大同元年(806)坂上田村麻呂が現在の大宮の地に社殿を造り、山宮から遷座遷座(公式・辞典)。文化庁は「9世紀初頭に…分祀したとされており」公式・文化遺産オンライン
仁寿3年(853)名神に預かり、従三位を加えられる記録(『文徳天皇実録』)國學院大學 神社資料
貞観元年(859)正三位記録(『日本三代実録』)國學院大學 神社資料
永治元年(1141)正一位公式の記述公式「御由緒」
建久4年(1193)源頼朝が巻狩りの際に流鏑馬を奉納社伝公式「御由緒」「5月の行事」
慶長9年〜11年(1604〜06)徳川家康の庇護で造営が始まり、正遷宮。今の本殿はこのときの建物記録静岡県(公式は1604、文化庁と市は1606と書く)
明治40年(1907)本殿が特別保護建造物に指定(今の国の重要文化財)記録公式「境内・社殿」
昭和57年(1982)3月11日社名を富士山本宮浅間大社に変更記録公式「御由緒」

起源は社記の伝承(創建年代は未詳とする辞典も)

公式が起源とする紀元前27年は「富士本宮浅間社記」の伝承で、辞典は創建年代を未詳としています。

公式の原文は「「富士本宮浅間社記」によれば…第11代垂仁天皇はこれを憂い、その3年(前27)に浅間大神を山足の地に祀り山霊を鎮められました。これが当大社の起源です」です。一方で日本歴史地名大系は「創建年代は未詳」、世界大百科事典の浅間神社の項は「創建年代不詳」と書いています(コトバンク「富士山本宮浅間大社」)。当サイトは「紀元前27年創建」とは書かず、社記に伝わる起源として扱います。

山宮から大宮へ(806年)

806年に坂上田村麻呂が今の大宮の地に社殿を造り、北方約6キロの山宮から遷したと公式は書きます。

公式の原文は「大同元年(806)坂上田村麿は平城天皇の勅命を奉じ、現在の大宮の地に壮大な社殿を造営し、山宮から遷座されました」です。文化庁の文化遺産オンラインは「9世紀初頭に、富士山に近い位置に遥拝所として存在した山宮浅間神社から、現在の地に分祀したとされており」と、断定を避けた書き方をしています(文化遺産オンライン「富士山本宮浅間大社」)。文化庁は、今の場所を選んだ理由を「1日平均14万㎥にも及ぶ豊富な湧水量を誇る湧玉池のほとりに建立されたとする説が有力である」とも書いています。

朝廷と武家の崇敬

平安時代には朝廷から神階を受け、鎌倉時代以降は源頼朝・武田信玄・徳川家康らが崇敬しました。

國學院大學の神社資料は、『文徳天皇実録』仁寿3年7月の「以二駿河国浅間神一預二於名神一」「特加二駿河国浅間大神従三位一」と、『三代実録』貞観元年正月の「駿河国従三位浅間神正三位」を引いています(國學院大學「浅間神社」)。公式は、武家で「特に篤い崇敬を寄せたのは、源頼朝・北条義時・武田信玄勝頼親子・徳川家康でした」と書き、家康については「関ヶ原の戦いに勝利した御礼として、本殿・拝殿・楼門をはじめ30余棟を造営し」たとしています。

本殿の年は資料で1604年と1606年に分かれます。静岡県の文化財の説明は「徳川家康の庇護を受けて慶長9年(1604)から造営が始まり、同11年に正遷宮を行っている。このときに建てられたのが、現存する社殿である」と書いており(静岡県の文化財解説(本殿))、1604年は造営の始まり、1606年は完成と読むと両方と合います。

社名は1982年に「浅間神社」から「浅間大社」へ

戦後は「富士山本宮浅間神社」を名乗り、1982年3月11日に今の「富士山本宮浅間大社」に改めました。

公式の原文は「宗教法人となり、名称を富士山本宮浅間神社と変更しました。しかし、旧官幣大社は大社と名乗る例が多く、全国千三百余社ある浅間神社の総本宮たるにふさわしい名称とするため、昭和57年3月11日富士山本宮浅間大社と変更しました」です。本殿が重要文化財に指定されたときの名称も「富士山本宮浅間神社本殿」で、古い資料や地図で「浅間神社」とあるのは同じ神社です。

富士山の8合目以上は浅間大社の境内|1974年の最高裁判決と2004年の返還

公式は富士山の8合目以上を「奥宮境内地」と書き、国有地の大部分が2004年に大社へ譲与されました。

公式の「境内・社殿」の原文は「本宮の境内の広さは約17000坪…また、富士山8合目以上は奥宮境内地であり、約120万坪の広さに達します」です。ここで言う境内地は、奥宮が祀る範囲としての公式の言い方です。江戸時代の根拠は、公式が家康の寄進を、富士宮市と文化庁が1779年の幕府の裁許を挙げており、当サイトは2つを並べて載せます。土地の持ち主が誰になったかは、下の経緯で分けて読む必要があります。

国有地から返還まで

明治に国有地とされた8合目以上は、1974年の最高裁判決に基づき、2004年に大部分が大社へ譲与されました。

文化庁は「1877年頃には明治政府が八合目以上の土地をいったん国有地と定めたが、1974年の最高裁判所の判決に基づき、2004年には富士山本宮浅間大社に返還された」と書いています(文化庁 国指定文化財等データベース「富士山」)。2004年の返還は、当サイトが確かめた範囲では浅間大社の公式サイトには書かれておらず、文化庁と富士宮市の説明によります。

1980年の国会の委員会では「富士山山頂八合目以上の国有地のうち大部分の土地について浅間神社に譲与すべきものであるという判決」という説明があり、「県境が未確定のために…譲与の手続がおくれている」とも述べられています(国会会議録 1980年11月26日)。判決が譲与を命じたのは8合目以上の国有地の「大部分」で、全域がそのまま大社の土地になったとは書かれていません。

年出来事出典
慶長14年(1609)山頂部の散銭取得の優先権を得たとされる富士宮市
江戸時代初め家康が8合目以上を境内地として寄進公式「御由緒」
安永8年(1779)幕府の裁許で8合目以上の支配権が認められる富士宮市・文化庁
1877年頃明治政府が8合目以上をいったん国有地と定める文化庁
1948年4月18日国有財産の処分の法律に基づき大蔵大臣へ譲与を申請公式「3・4月の行事」
1953年国会で、申請122万6028坪余のうち譲与を適当とする面積は4万9952坪と説明される国会会議録 1953年12月17日
1957年大社が東海財務局長を被告として提訴公式・国会会議録 1962年4月4日
1974年4月9日最高裁判決公式「3・4月の行事」・文化庁・富士宮市
1980年国会で「国有地のうち大部分」を譲与すべきとの判決、県境未確定で手続が遅れていると説明国会会議録 1980年11月26日
2004年8合目以上の土地が大社に譲与(返還)される(判決が命じたのは国有地の大部分)文化庁・富士宮市

公式は、判決の日にちなむ「富士山境内地確定記念祭」を毎年4月9日午前9時に行っています(富士山本宮浅間大社「3・4月の行事」)。

山頂の奥宮と久須志神社

山頂には、富士宮口の頂上の奥宮と、吉田口・須走口・河口湖口の頂上の久須志神社があります。

公式は奥宮を「表口(富士宮口)から上りつめたところの山頂に鎮座します」、久須志神社を「須走口、吉田口、河口湖口の登山道の頂上に鎮座します。この神社は奥宮の末社で、大名牟遅命、少彦名命をお祀りします」と書いています。どちらも浅間大社の社で、例祭は8月15日です。

令和8年(2026年)の開扉は、奥宮・久須志神社とも「7月10日より9月6日朝まで」、時間は「日の出頃~午後4時頃」と公式に書かれていました(富士山本宮浅間大社「富士山開山・7〜9月の行事」)。公式は「頂上では両奥宮参拝後、お鉢(火口の事)廻りをするのが習わしです。時間は約1時間です」とも書いています。

富士山本宮浅間大社のご利益|公式は「子宝・安産が特に有名」

公式は御祈願の例を幅広く挙げたうえで、「子宝・安産の御神徳が特に有名です」と書いています。

公式の参拝・祈祷のページの原文は「大神様が火の中で皇子を無事ご出産なされた故事から子宝・安産の御神徳が特に有名です」です(富士山本宮浅間大社「参拝・祈祷のご案内」)。下の表は、同じページに載る御祈願の例を分けたものです。

区分公式に載る御祈願の例
人生の節目良縁・子宝・安産(着帯の祝い)・初宮詣・蟲封
暮らし身体健全・家内安全・開運招福・交通安全・旅行安全・登山安全・海上安全(大漁満足)
学び・厄学業成就(合格)・厄除・方位除・火難消除
会社事業繁栄・操業安全・社運隆昌・商売繁昌・必勝・当選
御祈祷料厄除以外 5,000円より・厄除 6,000円より(受付 午前8時30分〜午後3時50分)

公式の御祈願の例には「良縁」があり、縁結びの考え方は縁結びのご利益にまとめています。厄除を受ける年は厄年の早見表で確かめられます。

安産祈願は戌の日、腹帯も授与

安産祈願は懐妊5ヶ月目の戌の日に参るのが慣わしと公式は書き、腹帯は大社でも授与しています。

公式の原文は「懐妊5ヶ月目の戌(いぬ)の日に参拝するのが慣わしです」「その際、腹帯の御祓いも致しますので必ずご持参下さい。(腹帯は当大社でも授与致しております。)」です。安産のご利益で知られる神社の選び方は安産祈願の神社で比べています。

初宮詣は富士地区では51日目

富士地区では生まれて51日目に初宮詣をする習わしがあり、「51日のお参り」とも呼ぶと公式は書きます。

公式の原文は「富士地区では51日目にお参りをすることから、51日のお参りと言うこともあります」です。一般的な時期との違いや、服装と費用の目安はお宮参りの時期とやり方で扱っています。

「スピリチュアル」と言われる理由|公式が書いていることと、言われていること

公式は噴火を鎮めた御神徳や湧玉池の禊を書きますが、龍脈や金運の話は公式にも公的資料にもありません。

当サイトが確かめた検索上位のスピリチュアルの記事5本のうち、出典を示していたのは1本だけで、残りは体験談や口コミでした。当サイトはパワースポット・龍脈・金運の話を事実としては書きません。「呼ばれる」という感じ方は呼ばれないと行けない神社は本当かで、パワースポットとされる東京・京都・大阪・福岡の神社はパワースポットの神社一覧で扱っています。下の表は、公式・公的資料に書かれていることと、書かれていないことを分けたものです。

話公式・公的資料に書かれていること書かれていないこと
富士山の力公式「富士山の噴火を鎮めた御神徳により崇敬を集め」。文化庁「噴火を鎮めることを目的として創建された」「日本一のパワースポット」などの強さの比較
湧玉池公式「富士山登山者はこの霊水に禊ぎをして登山する古くからの習わし」水に触れると運気が上がる、などの効果
桜と猿公式「桜が御神木」「神使いは猿」―
龍神・龍脈なし龍脈の上にある、龍神がいる、という話
金運御祈願の例に「商売繁昌」「開運招福」はある金運が特に強い、という話
「呼ばれる」なし呼ばれた人しか行けない、という話

公式が書く「噴火を鎮めた御神徳」と湧玉池の禊

公式が書く富士山との結びつきは、噴火を鎮めた御神徳と、湧玉池で禊をしてから登る習わしです。

公式の御由緒は「浅間大社は、富士山の噴火を鎮めた御神徳により崇敬を集め」と書き出しています。湧玉池については「富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り湧出するもので、特別天然記念物に指定されています」「富士山登山者はこの霊水に禊ぎをして登山する古くからの習わしがあります」と書いています。

当サイトの属性分類では「火」

当サイトの属性分類では、浅間社を「火」の属性に入れています。これは当サイトの読み方です。

当サイトの神社属性の判定は、社名に「浅間」を含む神社を「火」に分けています。御祭神の木花之佐久夜毘売命が火の中で出産したという公式の故事と、火の山である富士山を祀ることに合わせた、当サイト独自の分類です。属性の考え方は神社の属性とは、自分に合う属性は神社属性診断で確かめられます。

境内の見どころ|浅間造の本殿・湧玉池・桜の馬場

境内の見どころは、二重の楼閣の浅間造の本殿、特別天然記念物の湧玉池、流鏑馬が行われる桜の馬場です。

公式は境内の回り方を「正面大鳥居から鏡池に至る約50メートルの参道を進み、楼門より入り参拝して湧玉池神田川沿いのふれあい広場の順で進むと境内を一周することが出来ます」と書いています。下の図はこの順路を並べたものです。

境内を一周する順路(公式「境内・社殿」の記述から) 正面大鳥居 鏡池・鉾立石 楼門 拝殿・本殿に参拝 湧玉池・水屋神社 神田川沿いのふれあい広場 約50m 楼門前に桜の馬場(流鏑馬の馬場) 所要時間は公式に記載なし。位置は模式

本殿は二重の「浅間造」で唯一の遺構

本殿は二重の楼閣造りで「浅間造」と呼ばれ、静岡県はこの名で呼ばれる建物はほかに無いと書いています。

公式の原文は「二重の楼閣造で棟高45尺、浅間造りと称し其の構造は他に例がありません」です。文化庁は構造を「初層は桁行5間、梁間4間の寄棟造、2層目は三間社流造である」と説明しています。静岡県は拝殿など5棟の説明で「「浅間造」の名称で呼ばれる建物はこれを置いて他は無く、唯一の遺構である」と書いています(静岡県の文化財解説(拝殿ほか))。本殿は国の重要文化財、拝殿・楼門は県の指定文化財です。

湧玉池(特別天然記念物)

湧玉池は富士山の雪解け水が溶岩の間から湧き出す池で、国の特別天然記念物に指定されています。

静岡県によると、湧玉池は1944年11月7日に天然記念物、1952年3月29日に特別天然記念物に指定されました(静岡県の文化財解説(湧玉池))。湧く水の量は、文化庁が「1日平均14万㎥」と書き、マイペディアは「毎秒3.6m3」と書いていて、資料で2倍以上の差があります(コトバンク「湧玉池」)。当サイトは文化庁の数を採り、1つの数には決めません。

桜と信玄桜

境内の桜は、公式は500本以上、静岡県の桜の名所の案内は約300本と書き、数は資料で違います。

公式は桜の馬場について「境内には500本以上の桜が植えられ、春には桜の名所として賑わいます」と書き、静岡県は「本数 約300本 時期 3月下旬~4月上旬」と載せています(静岡県の桜の名所案内)。公式は「境内にあるしだれ桜は信玄の寄進とされ、信玄桜と呼ばれて親しまれています」とも書いています。令和8年の桜のライトアップは3月22日〜4月5日の夕刻〜午後9時でした。

御朱印・御朱印帳・お守り|受付は8時30分〜16時30分

本宮の御朱印の受付は午前8時30分〜午後4時30分で、御朱印帳・お守りの初穂料は公式に載っていません。

公式トップの原文は「御朱印・結婚式・命名受付 午前8時30分~午後4時30分」です(富士山本宮浅間大社)。流鏑馬祭と開山日の限定の朱印は、公式トップのお知らせに載ります。御朱印のいただき方は御朱印とはにまとめています。公式に載る朱印と授与品を表にしました。

授与場所・時期公式の記述
本宮の御朱印本宮・通年受付 午前8時30分〜午後4時30分
流鏑馬祭限定朱印本宮・5月4〜6日「5月4・5・6日3日間のみ授与致します」
富士開山日限定の特別御朱印本宮・7月10日「富士開山日限定の特別御朱印を授与します」
奥宮の御朱印山頂の奥宮・開山期(7・8月)「お札・お守りの授与、金剛杖・行衣等の御朱印の授与」
腹帯本宮「腹帯は当大社でも授与致しております」
当たり的本宮・流鏑馬のあと「家内安全・無病息災のお守りとされています」
お浅間さん巡り印全国の浅間神社の一部「お浅間さん巡り印を授与している神社もあります」

奥宮の御朱印は開山期の山頂だけ

奥宮の御朱印は、開山期の7・8月に神職が山頂に奉仕している間だけ、山頂で授与されます。

公式は奥宮について「7・8月の開山期には、神職が奉仕し…お札・お守りの授与、金剛杖・行衣等の御朱印の授与も行っています」と書いています。公式トップには「奥宮での御祈願・御札・お守りなどは本宮で受け付けしております。7月31日迄に本宮へお申込み下さい」ともあり、御祈願とお札・お守りは本宮で申し込めます。

御朱印帳・お守りの初穂料は公式に載っていない

御祈祷料は公式に載っていますが、御朱印・御朱印帳・お守りの初穂料は公式サイトに載っていません。

当サイトは2026年10月1日に公式サイトの各ページと、富士宮市・静岡県の案内を確かめ、御祈祷料(厄除以外5,000円より・厄除6,000円より)は載っている一方、御朱印・御朱印帳・お守りの初穂料はどこにも載っていないことを確かめました。個人の参拝記録には金額を書いたものもありますが、公式に無い金額なので、当サイトは数字を載せません。御朱印帳の大きさや選び方は御朱印帳の選び方で比べています。

全国お浅間さん巡り

全国浅間神社連合会は浅間大社に事務局を置き、各地の浅間神社を巡る「お浅間さん巡り」を勧めています。

公式トップの原文は「全国浅間神社連合会は、富士山本宮浅間大社に事務局を置く、浅間大神(木花之佐久夜毘売命)様をお祀りする神社の全国組織です」「全国浅間神社連合会各神社では「お浅間さん巡り」をおすすめします。ご参拝の際にはお浅間さん巡り印を授与している神社もあります」です。巡り印を授与するかは神社ごとに違います。

北口本宮冨士浅間神社との違い|静岡の本宮と山梨の北口

北口本宮冨士浅間神社は山梨県富士吉田市にある別の神社で、吉田口登山道の起点にあります。

どちらも富士山を祀る浅間神社で、社名に「本宮」が入ります。下の表は、両社の公式ページの記述を並べたものです。

項目富士山本宮浅間大社北口本宮冨士浅間神社
所在地静岡県富士宮市宮町1-1山梨県富士吉田市上吉田5558番地
御祭神の表記木花之佐久夜毘売命・瓊々杵尊・大山祇神木花開耶姫命・彦火瓊瓊杵尊・大山祇神
起源の伝承垂仁天皇3年(前27)に山足の地に祀る景行天皇40年(110)、日本武尊の東征のとき
今の場所に社殿大同元年(806)に山宮から遷座延暦7年(788)に大塚丘の北方に社殿を建立
本殿1604年着工・1606年完成の浅間造。国の重要文化財元和元年(1615)創建の一間社入母屋造。1953年に国の重要文化財
山頂の社奥宮(富士宮口の頂上)と末社の久須志神社山頂の社の記述なし
登山口富士宮口(表口)吉田口
全国の浅間神社との関係「1300余の浅間神社の総本宮」(公式)公式の由緒に総本宮の記述なし

北口本宮の記述は、北口本宮冨士浅間神社「由緒」・「御祭神」・「交通案内」の原文によります。

所在地と登山口

本宮は静岡県富士宮市で富士宮口の側、北口本宮は山梨県富士吉田市で吉田口の側にあります。

富士宮口を登りつめた頂上が浅間大社の奥宮、吉田口の頂上が浅間大社の末社の久須志神社で、吉田口から登っても山頂の社は浅間大社の社です。

山頂の奥宮と久須志神社はどちらの社か

山頂の奥宮と久須志神社は、どちらも富士山本宮浅間大社の社で、北口本宮の社ではありません。

公式は久須志神社を「奥宮の末社」と書いています。北口本宮の公式の由緒には、山頂に自社の社があるという記述はありませんでした。

参拝時間・アクセス・駐車場

開門時間は季節で3通り、富士宮駅から徒歩約10分で、駐車場は1時間200円・1日1,500円です。

公式トップと富士宮市の案内は、開門時間を同じ3区分で載せています。富士宮市は参拝を「年中無休 無料」と書いています。所在地は「静岡県富士宮市宮町1-1」です(富士山本宮浅間大社「交通のご案内」)。

項目内容出典
開門時間(11月〜2月)午前6時〜午後7時公式・富士宮市
開門時間(3月・10月)午前5時30分〜午後7時30分公式・富士宮市
開門時間(4月〜9月)午前5時〜午後8時公式・富士宮市
御祈祷の受付午前8時30分〜午後3時50分公式「参拝・祈祷のご案内」
御朱印の受付午前8時30分〜午後4時30分公式
駐車料金1時間200円・1日1,500円。30分以内の出庫は無料(参拝者のみ)。祈祷者は2時間無料公式「交通のご案内」
駐車場の入庫午前5時〜午後7時(出庫は24時間)公式「交通のご案内」
アクセスJR身延線 富士宮駅から徒歩約10分・新幹線 新富士駅からタクシーで約30分・新東名 新富士ICから西富士バイパス経由で約15分公式「交通のご案内」

開門時間は季節で3通り

開門時間は11月〜2月、3月と10月、4月〜9月で分かれ、夏は午前5時から午後8時までです。

富士宮市の案内も同じ時間を「11月~2月:午前6時~午後7時/3月・10月:午前5時30分~午後7時30分/4月~9月:午前5時~午後8時」と載せています(富士宮市の案内)。参拝の作法は神社の参拝方法に図でまとめています。

駐車料金と、使えなくなる日

大社の駐車場は有料で、初詣の時期は1回1,000円、例祭の11月2〜5日は駐車できません。

富士宮市は初詣の時期について「富士山本宮浅間大社の第1駐車場、第2駐車場は有料です(1回1,000円)」と書き、「参拝の時期をずらした幸先詣など分散参拝にご協力をお願いします」と呼びかけています(富士宮市(初詣の案内))。公式トップには「11月2~5日は例祭のため駐車が出来ません。近隣の有料駐車場をご利用下さい」とあります。流鏑馬まつりの日は、富士宮市が「城山公園には車を駐車できません」と案内しています(富士宮市(流鏑馬まつりの案内))。

主な行事|流鏑馬祭・開山祭・例祭

主な行事は5月の流鏑馬祭、7月10日の開山祭、11月の例祭で、公式は恒例祭典を159度と書いています。

公式の行事一覧は「現在、当大社の恒例祭典は、159度に及びます」と書いています(富士山本宮浅間大社「行事一覧」)。

流鏑馬祭(5月4〜6日)

流鏑馬祭は5月4〜6日で、流鏑馬そのものは5日に楼門前の馬場と桜の馬場で奉納されます。

公式は流鏑馬の始まりを「社伝によると建久4年(1193)源頼朝が富士の裾野で巻狩を行った際、当大社に流鏑馬を奉納し武運長久・天下太平を祈願したことから始まるとされています」と書いています(富士山本宮浅間大社「5月の行事」)。5日は午前10時頃に古式の流鏑馬、午後3時〜4時頃に神事流鏑馬式があります。静岡県の観光交流の統計では、富士宮市の流鏑馬まつりの人出は令和6年度が85,000人でした(静岡県の観光交流の統計(令和6年度))。

お山開き(7月10日)と閉山

本宮では7月10日に開山祭、9月11日に閉山祭が行われ、2026年も閉山式が報じられました。

公式の開山期のページは「開山祭 7月10日 午前9時前後」「閉山祭 9月11日 午前11時」と書いています。テレビ静岡は2026年9月11日に「夏山シーズン終了 富士山本宮浅間大社で閉山式」と報じています(Yahoo!ニュース(テレビ静岡))。

例祭(11月3〜5日)と初申祭

例祭は11月3〜5日で、4日午前10時に本殿で例祭と浦安の舞があり、富士宮囃子の山車が出ます。

公式は例祭を「古来4月・11月の申の日に行ってきた大祭りのひとつです」と書き、明治7年に11月4日へ改めたと説明しています。4月の初申の日には、本宮と山宮浅間神社で初申祭が行われます。

よくある質問

Q. 富士山本宮浅間大社は富士山の何合目にありますか?

A. 本宮は富士山の登山道の上ではなく、静岡県富士宮市宮町の麓にあるので、何合目という場所ではありません。山頂には富士宮口の頂上に奥宮があり、公式は「富士山8合目以上は奥宮境内地」と書いています。吉田口などの頂上にある久須志神社も奥宮の末社です。

Q. 富士山に登らなくても奥宮の御朱印はいただけますか?

A. 公式は奥宮の御朱印を、7・8月の開山期に神職が山頂に奉仕している間の授与として書いており、本宮で奥宮の御朱印を受けられるとは書いていません。奥宮の御祈願・御札・お守りは、7月31日までに本宮へ申し込めると公式トップにあります。

Q. 山宮浅間神社とはどんな神社ですか?

A. 本宮の北方約6キロにある、浅間大社がもとは祀られていた場所の神社です。公式は「山宮は社殿が無く古木・磐境を通して富士山を直接お祀りする古代祭祀の原初形態を残す神社」と書き、静岡県の世界遺産の一覧では構成資産の3番です。毎年4月の初申の日には本宮と山宮で初申祭が行われます。

Q. 初詣のときの駐車場はどうなりますか?

A. 富士宮市の案内では、初詣の時期は大社の第1駐車場・第2駐車場が1回1,000円の有料になり、時期をずらした幸先詣など分散参拝が呼びかけられています。公共交通機関なら富士宮駅から徒歩約10分です。初詣の行き先の選び方は初詣のおすすめ社寺にまとめています。

Q. 境内でドローンや撮影はできますか?

A. 公式は「本宮境内・富士山頂上奥宮境内(富士山8合目以上)でのドローン・ハンググライダー等は神聖性・尊厳護持の為禁止」と書いています。商用目的の撮影には許可が必要です。

Q. 近くの浅間神社にお参りしても同じご利益がありますか?

A. 公式は自らを「全国に祀られた1300余の浅間神社の総本宮」と書き、全国浅間神社連合会の事務局を置いています。各地の浅間神社も同じ浅間大神(木花之佐久夜毘売命)を祀りますが、「同じご利益がある」とは公式は書いていません。近くの浅間神社は近くの神社を探すで探せます。

まとめと参考にした一次情報

富士山本宮浅間大社は富士山を御神体とし、木花之佐久夜毘売命を祀る神社で、公式は浅間神社の総本宮と書きます。

起源の紀元前27年は社記の伝承、806年は山宮からの遷座です。8合目以上は公式が奥宮境内地と書く範囲で、2004年に国有地の大部分が大社へ譲与されました。北口本宮冨士浅間神社は山梨県の別の神社です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次